No.2083 作家でも…… 投稿者:木器 投稿日:2024年09月17日 (火) 04時40分 [ 返信] |
Y監督のほかに作家でもいるんですよね、「はい泣いて」の使い手が……。 この人、A作家は、最初読んだとき、泣かされて泣かされて、電車の中では読めない作家でした。
ところが、その感動をもう一度と思って再読してみると、あれ? おかしいな、こんなはずではなかったと、その大いに「泣けた」ところが不思議にすこしも胸に響かなくなってしまっています。 変だなあと、ほかの作品も読み直したのですが、やはり同じ現象が起きるようです。 皆さんにはないですか、こういう経験。
それはもちろん二度三度と読んでいれば、最初ほどの新鮮な感動はなくなって当然ともいえます。 しかしたとえば、昔から変わらずに愛読している池波正太郎や藤沢周平の作品は、しばらくぶりに読み返しても、初めて読んだときのような感動がよみがえってくるのです。
そのような繰り返し読みに、どうもこのA作家は適していないような気がします。 でもその初回感動は半端なものではなく、その意味では大変な作家的力量をお持ちなのでしょう。そういう作家がいてもいいとは思います。
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