No.2077 この街で 2 投稿者:木器 投稿日:2024年09月11日 (水) 16時19分 [ 返信] |
おたぐりさん、いいことをされましたね。 そのとおり、この歌は「華齢なる音楽祭」の第1回にあたり、わが華齢なる合唱団が何を歌うか指揮者・宮内宏先生にご相談するとき、無謀にもはじめから取り上げたい歌として3曲がイメージにあって、そのとおりに先生が承諾してくれた中の1曲です。
ちゃんとした合唱教育や訓練も受けていない私が、ただただ華齢なる合唱を夢見て、正道の合唱の枠など知らないままに提案した歌でした。
3曲の中の1曲目だけは、これはもう合唱曲の定番ともいえる名曲「花の街」、そして2曲目がこのあまり知られていなかった「この街で」、さらにこれぞ無謀の極みともいえるAKB48の「桜の栞」でした。
なぜ「この街で」が浮上したかと言いますと、当時、私は仕事の関係でしばしば愛媛の松山市を訪れることがあり、そこで展開されていた市のイベントを知りました。 2000年の節目に、松山市がイベントとして「21世紀に残したいことば」を募集し、その中で松山市長賞を受賞したのが、「恋し、結婚し、母になったこの街で、おばあちゃんになりたい!」という作品だったのです。
その言葉に感動したのが「千の風になって」で有名な新井満氏とエッセイストの三宮麻由子さんでした。両氏が、この受賞作の言葉を織り込んでほぼ即興で作ったという「この街で」という曲が、次第に話題になり、私も松山から帰って「いい歌だなー。みんなで歌ってみたいなー」と思うようになったのでした。
その結果が、宮内先生への提案だったのですが、先生はすぐこの歌のよさを評価してくださったようです。 今は亡き先生に改めて、無謀かもしれなかったわがままを、よくぞ受け入れてくださったと感謝します。
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