柏雀さんが書いておられるように、本当に百日草というのは、田舎の夏の花の代表でしたね。炎天でも何日も咲き続ける厚ぼったい花びらに、何とはなしに子どもなりに生命力のようなものを感じていたと思います。
あと夏の花としてはムクゲとマツバボタンですが、マツバボタンには最近、なかなかお目にかかれないのです。少年時代の田舎では、百日草に負けず劣らず家々の道端に、びっしり元気に咲いていたと思いますが……。 それとあとやっぱりアサガオですね。これは毎朝、目を覚ますたびにみずみずしく柔らかい花びらを開いてくれていて、朝露が消えるのと同じようにしぼんでいく姿が、可憐でした。
今、田舎のログハウスに来ていますが、ちょっと外を歩いてみても、これらの花になかなかお目にかかりません。せっかく田舎に来ているのに残念です。 ムクゲだけは、あちこちで見かけますが、なぜかわが家のムクゲは、去年はしっかり咲いてくれたのに樹そのものがダメになってしまいました。暑さのせいでしょうか。
花はちょっとがっかりですが、じつは今、そんながっかりを跡かたなく吹き飛ばす大感激に浸っています。 この度の東京・神奈川からの大勢のお客さんの話を聞いて、何日もまえからいろいろ心配してくれ、肉屋の手配から生ビールセーバーの頼み方まで面倒を見てくれた平岩さん。 今日は、ログハウスの登り口の階段補強のために、コメリに行って適当な板を調達し、針金を持参してくれて、それで応急処置をしてくれました。ほんとありがとうございます。
加えてもう一人、いつもログハウスの生い茂る草を刈りに来てくれている、小中学同級生のMさんが、一肌も二肌も脱いでくれたのです。デッキの危ない個所の補強でべニア板を張ってくれ、さらに驚くことに、ガーデン焼き肉と花火見物のためのテーブル椅子セットを、プロの腕前であっというまに見事に作ってくれました。 それが下の写真です。
昔、小田急線・百合ヶ丘にいたころ、わずかばかりの庭のあった我が家で小中学校の同級会をすることになり、当時、世田谷に住んでやはり建築関係の仕事をしていたMさんが、まえの日に来て、庭でのパーティができるよう、丸木削りのテーブルと椅子を作ってくれたのを思い出します。
平岩さんにせよMさんにせよ、何とありがたい友達の力添えであることか。こちらからは何もしていないのに、ただただ頭が下がるばかりです。
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