No.1996 雨 投稿者:コーメイ 投稿日:2024年07月30日 (火) 21時48分 [ 返信] |
雨による災害のニュースに心が痛む昨今、我が居住地は、ここ20日以上雨とはご無沙汰だった。本日午後2時半過ぎ、局地的な豪雨が襲来した。
丁度スーパーでの買い物を終え、自転車置き場に辿りついたその時であった。急いで買い物の詰まった袋3ツばかりを、前方の荷台に押し込み、スーパー裏口で雨を凌いでいた。
「荷物が濡れるから、このビニールつかったら!」と雨宿りしていた上品な感じの70代と思しきご婦人が声を懸けてくれた。「イヤー!有難う御座います!」とご好意を嬉しく戴いた。
「これビニールのカッパですけど、使って下さい。ズボンは濡れると思いますが、少しはお役に立てると思います。」それは、7~8センチ程の正三角形、厚さ3センチ程の小さな袋であった。数日前、コンビニで見かけ、その内買おうと決めていたものだ。「有難う御座います。買おうと思っていたんです。」「お見受けして、お困りのようでしたから、どうぞ遠慮なさらず、どうぞ!」「有難う御座います。」といって、包みを拡げ、頭から被って帰路についた。
それは、小学校2~3年生と思しき可愛らしいお嬢さんを連れた若くて美人のお母さんだった。御子さんもニコニコと見送ってくれた。
雨は走行15分程の間、強く降り、時折風も気になった。家に辿りつく後10分程は、雨も小降りとなり、無事帰宅することが出来た。
些細なことかも知れないが、言うに言われぬ、幸福感に満ち満ちた久方振りの雨であった。
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