No.1917 白鳥になりたかったサギ 投稿者:木器 投稿日:2024年06月14日 (金) 16時09分 [ 返信] |
柏雀さんの撮られた白鳥は、まさに白鳥ですね。 むかし木器は、サギと白鳥の区別がつかず、首を見てくにゃっと「S」字に曲がっているのがサギ、曲がらずすっとまっすぐなのが白鳥と覚えていました。
でも、えっと、まっすぐと曲がっているのと、どっちがサギだったかな、とわからなくなり、曲がっているほうだよな、そうそう、サギの頭文字SAGIの「S」と思えばいいんだ、とひとり悦に入っていたものです。 でもでも、じゃあ白鳥のスワンもSWANで、頭文字「S」じゃないか、これはどうなる……。
ここで登場するのが、世界初公開の創作童話「白鳥になりたかったサギ」です。
日本のサギは、まえから遠い異国からやってくる美しい渡り鳥の白鳥にあこがれて いつか自分も白鳥になりたいと思っていました。 なのにここに物覚えの悪いモキタという少年がいて、サギと白鳥の区別を、首の形がSになっているからSAGIのSだー、と覚えようといい始めました。
これを知ったサギの娘は、モキタに文句を言いました。 「わたしの首のSは、サギのSじゃないんだよ。ほんとはスワンのSで、いつかは白鳥の湖のお姫様になって、遠い王子様のところへ飛んでいくんだもん」
モキタは、「ほらほら、そんな人をだますようなことを言うから、サギっていわれちゃうんだよ」 とやさしくたしなめ、 「サギのSだって、とてもかわいくてきれいじゃない?」 といって仲よく遊びました。おしまい。
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