No.1785 音楽家俳人 投稿者: 木器 投稿日:2024年04月07日 (日) 09時47分 [ 返信] |
「はらはらと散りひらひらと蝶になる」(涌羅由美) この音の感覚が気になったので調べてみたら、作者・涌羅由美(ゆらゆみ)さん(昭和39年生まれ)とは、大学の音楽科を出た〝音楽家俳人〟らしいことがわかりました。なるほどと思わされます。 句集のオビにあった次の句なども、音楽とのかかわりの深さを感じさせてくれます。 「悴(かじか)みし指に躓(つまず)くショパンかな」 「リスト弾く第一音にある淑気(しゅっき)」
この句集のデザインにまた惹かれました。紹介されている出版社のページからの引用です。 よく見ると、ピアノ鍵盤の黒白が逆になった地面から草木が生え、花が咲いて蝶も飛んでいるんですね。 やはりここでも音楽からすべてが生み出されるような雰囲気があり、我々より大分年下ですが親しみを感じました。
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