No.1784 「はらはら」と「ひらひら」 投稿者: 木器 投稿日:2024年04月07日 (日) 09時11分 [ 返信] |
満開の桜がすでに散り始める風情を見ながら、今日の新聞に載っていた次の句を思い出しました。 「はらはらと散りひらひらと蝶になる」(涌羅由美)
微妙に違うんですね、この「はらはら」と「ひらひら」。 小生の感じでは、「はらはら」はもっぱら落ちるときの様子を言うようですが、「ひらひら」のほうは落ちるだけでなく舞いあがるときのことも言う、あるいは旗やハンカチを振るときの様子でもあるような気がします。
「はらはらと舞いあがる」とは言いませんが「ひらひらと舞いあがる」とは言いますよね。 だからこの句も、花は「はらはら」と散り落ちていき、その落ちる花びらに命をもらったように蝶は舞い上がり、舞い降りて乱舞するということでしょうか。
念ためにウェブ辞書を引いたらこう出ていました。 「はらはら」 1 小さいものや軽いものが、静かに続けて落ちかかるさま。「涙を—(と)落とす」「花びらが—(と)散る」 2 髪が垂れかかるさま。「後れ毛が—と肩にかかる」 3 成り行きを危ぶんで気をもむさま。「わが子の初舞台を—しながら見守る」
「ひらひら」 1 薄くて軽いものが揺れ動くさま。「花びらが—(と)舞い落ちる」「ハンカチを—(と)させる」 2 光がひらめいたり、炎が揺れ動いたりするさま。 「霊剣を抜かせ給ひければ、夜のおとど—として電光にことならず」〈平家・一一〉 [名]軽くひるがえる薄い物。「レースの—のついたブラウス」 [アクセント]は1は「ヒらひら」、2は「ひラヒラ」(カタカナ部分にアクセント)。
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