No.1207 絶望的に懐かしい 投稿者:木器 投稿日:2023年06月05日 (月) 11時02分 [ 返信] |
今日の新聞歌壇・俳壇にクラシック音楽に関する作品が二つあり、いずれも懐かしさのあまり書き写しました。これです。
*ワルターの田園に針下ろし初夏(越谷市 花井芳喜代、矢島渚男選) 【評】ベートーヴェンの第六交響曲は自然の中の人間を歌う傑作でワルターの演奏が今も愛される。「針下ろし」だからSP盤で聴かれるのだろうか。夏に入ると聴きたくなる。
*カラヤンに凝りマイルスに没頭しひばりに行き着く音楽遍歴(泉佐野市 大東常高、小池光選) 【評】若い頃はムズカシイ顔をしながらクラシックを聞いた。年輪重ねて、いまは美空ひばりなど好む。島倉千代子もいいですよ。
ワルターと言えば、言わずと知れた小生が学生時代に知った名指揮者のブルーノ・ワルターのことでしょう。 大学に入ったばかりのころ、名曲喫茶なるものに通いつめ、何の曲だったか、その演奏に聞きほれて、憧れるようになったのがワルターでした。 青臭い信仰心のようなもので、その肖像画を自分で描き、下宿の壁にずっと貼ってありました。 もう思い出すだに、絶望的に懐かしい青春の日のことどもです。
もう一つのカラヤンから始まる一首は、その結びがいいですね。さらに評で、島倉千代子が出てくるところなど、この評者は我々より若いと思いますが、まさにそのとおりと同感です。
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