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どの子も自分の課題として |
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コンちゃん
(1714)投稿日:2006年02月10日 (金) 07時26分
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この前、感想が続きになってました。もう1度子どもの感想を読んでみると他の教科で理解するのに時間がかかる子がどの子もそれぞれの理解の仕方でよくわかってるなあとか少し説明を付け加えなきゃとは思うけどおもしろいなあという感想を書いています。クラスの低学力の数人の子どもは他の子どもよりドーンと下になって学級全体として中間のいない難しいクラスです。その子たちのも含めてまとめてみます。
・男なのに心は女という人がいるのは聞いたことがあるけど、わにとか動物にもそういう事が起きるとは知りませんでした。人間の作る物のせいで女の心を持つ男になったりする事が動物に起こるとは。(心の問題ではないとは思うのですがこの子なりの環境ホルモンへの近づき方だと思います。このあたりのホルモンの学習を小雪さんの学級では7月にM先生にしてもらってたので今日はうちのクラスでしてもらいます。) ・環境ホルモンの事を知ってよかったと思います。だって、その事で防げる病気があるからです。 ・PP(ポリプロピレン)とかがわかりました。PS(ポリスチレン)が体に悪いとか、PPは大丈夫とかがわかった。ポリスチレンの事をもっと知りたい。 ・環境ホルモンが多く体内に入ると本当に危険なのがわかった。環境ホルモンは海の生き物に害を及ぼすというのがわかった。生活の身近なものに使われていて熱・酸・油で溶け出して危険なのがわかった。これは元々自然にはなくて人間が作りだしたものと知ってサランラップやコップには使ってほしくないと思った。 ・クラスの子のうがいコップにもPP、スチロール樹脂、ポリカーボネート、AS樹脂などの種類があったのは知らなかった。 (とりあえず、物を持ってこさせてない時にヤマユリさんの実践を思い出して、「うがいコップを机の上に置いて」というと「どこに書いてる?」「先生、ASってなんですか?」とどんどん質問が出て全員のを黒板にまとめました。こすれてもう表示がわからなくなっている子もいてどうする?という感じでした。) 私のは、AS樹脂なので環境ホルモンが入ってると言われて、ぞくっぞくっとしました。家のコップはPPだったので次から家のコップにしたいです。家に帰ってサランラップを調べてみたいです。 ・(H君です)いけないものがわかった。例えばカップラーメンとかラップとか。(カップラーメンを食べてはいけないとはいってないんだけどお母さんの話によるとどんなに食べるのをやめなさいと言っても聞かず1日にいくつも食べてた子がこの学習を始めて急に食べるのをやめ「もう、一生食べへん」と言っています。すごい勉強してるなあと思ってたんです。と。)この勉強は楽しく簡単にできるから楽しい。そしていろいろわかるし、まーそれくらいかな。
疑問のところですが、私たち2人はゾウリムシの無性生殖の話をとばしました。すると、子どもから「オス、メスがない動物はいるのか?」という疑問がでてきました。思わず「いい疑問!」と返しました。この授業はうまくできてますね。「性の歴史」を読み返してこのあたりも学習したいです。まだまだ感想は続きますが・・・
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□どの子も一線に並べる学習/ヤマユリ
(1715)投稿日 : 2006年02月11日 (土) 00時36分
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私も九九がまだおぼつかなかった子を思い出します。ハグリット役(ハリーポッターと環境ホルモンという劇で)の子でした。その子が母親にこのお椀は危ないとか、家で教えていて、いつになく参観は絶対にきてほしいと言うので来て、生き生きと学習に参加している様子にお母さんが感激されていました。九九は覚える気がないのに劇の長いセリフは一番に覚えていました。 計算などの基礎学力と言われる学力とは関係なく、みんなが一線に並んで学習できるのが健康教育の魅力の一つですね。ヴィゴツキーの言う「生活的概念」がそれぞれの生活環境の中で、どの子にも育っているということなんだろうなと思います。H君の勢いは、すごいですね。イボニシの図鑑も持ってきてみんなをリードしてるなんて!「どうしてオスとメスがいるの?」を教えようと思ってゾウリムシの無性生殖を例に出したかな・・・そこにも疑問を出してくれたなんて私もうれしいです。(ゾウリムシは自分で分裂して個体数をふやしていくけれども、そればかりを繰り返すと弱くなるので時々他の個体と体の部分を交換しあって分裂することで活性化する。)雌雄同体のカタツムリも2匹が互いに**を交換し合って受精させる話も子どもたちが興味深く聞いてくれたような・・・広げればどんどん広がって環ホルと離れますが「性の歴史」(農文協)はおもしろい本です。 |