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エイズ実践の報告 |
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ヤマユリ
(1691)投稿日:2006年01月29日 (日) 22時59分
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いろんな実践が交錯しますが、今日は大阪性教協の大阪「ぐるっとセミナー」で6年生のエイズ実践の報告をさせてもらいました。 「いろんなところで報告されてるけれども、短い時間では実践の全容が伝わらないので、報告の時間はたっぷり保障します。」とはじめに言われて90分もどうぞと言われました。 詳しく書いたレポートと授業で使った資料をもとに詳しく喋らせてもらいました。 討論の時間も45分ぐらいでしたが短く感じるほど活発な発言がありました。「性教育に学校全体で取り組み、教師がみんな元気です。」という方もおられるのでさすが性教協だなと思ったり、中学校の養護教諭の方の取り組みも聞いてそういう発展の仕方で子どもたちって中学校でまた深く学んでいくのだなと納得したり。 司会のK先生は同志会員でもあるのですが、中教審答申の研修会での話を具体的に話されました。 簡単に言うとエイズでは、血液感染までしか扱えないということでした。厚生省は若い人の間で感染が広がっているから性教育の必要性を強調しているのに文科省は性交感染には触れるなということです。これについてはいろいろな方が発言され、「性交抜きではエイズは教えられない。」というのが結論でした。中学校の先生は「若者の間でこれだけ広がっているのは性交によるものなんだから教えないわけにはいかないよね。」とさらっと親にも了解をとればいいのではと言われました。 府教委も「子どもの発達段階を考えて、子どもの知りたいことを教える授業」なら文句ないとは言っているそうです。「子どもの知りたいこと」「親の合意」が欠かせないことも確認されました。
私の実践に対する意見ですが、一番感心されたのが「鉛筆対談」でした。今のメール社会にぴったりの良い方法だなと感動したという意見が多かったです。子ども同士でも書くということで構えがとれてホンネが書ける、親ともこれだけ話し合えるなんてすごいと。 先生と子どももいいのではと感想にもありました。保健室で悩み事相談として手紙でやりとりなどもされているそうです。 討論は「エイズで何を教えるか?」のテーマでそれぞれの先生の思いや日頃の実践も交えて意見が出されました。「子どもたちの思いを大事にした授業」「人と人とのつながりの中で自己肯定感を育む」「性教育は自分の人生と重ねて子どもたちと学び合うこと」など集まられた方がみんな人を肯定的に見て大切にしていこう、前向きにがんばっていこうという暖かく明るい雰囲気を持っておられ安心して参加させてもらえました。 若い講師のHさんは今は小学校で体育専科をしていて4月から中学校の保健体育の教諭になられるそうです。その方の感想を紹介させてもらいます。 ■性教育バッシングがあるなか「子どもの知りたいことを無理のないよう教えていきますから」という言葉に先生の子どもたちへの熱い願いを切実に感じました。性教育の授業をするには大変な労力や自分自身の教養が必要だけれど、今日のお話を聞いてぜひ私もこういった生きる力につながる人とのかかわりを学べる授業を実践できるよう勉強していきたいと強く思いました。4月から私は中学校の保健体育の教諭として勤務しますが「運動の体育」だけでなく、生徒自身が自らの心と体を考えられる保健の授業も重視していきたいと思います。
■すばらしい実践報告で学ばせていただくことばかりでした。子どもたちの知りたいことを知るという授業で他人事ではなく、自分自身のこととして考えられる、これからの生き方が変わる、親も変わるすばらしい実践だと思いました。中学校では時間がない為つい自分の思いばかりが強くなり生徒の思いや考えを聞きお互いに話し合うことが少なくなることを反省しました。でもいろいろ工夫していきたいと思います。性教育はどうしても自分の生き方を問われる、自分の人生と向き合わなければならないので恐がる教師が多いのではないか(特に男性)と思いますが思い切ってやってみると本当に楽しいので中学でも何とかみんなでやっていきたと思います。
★帰りに事務局のTさんが言っておられたのは「エイズはこのごろあまり実践されてないけど良い教材だとあらためて思いました。子どもたちの感想にはぐっとくるものがいっぱいありました。」と。全国大会に向けて着着と準備もされていました。案内ビラもたくさん預かってますので送ってほしい方は連絡してください。
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