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給食でちょっとのうやくつかわれているなんてちょーショック |
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ヤマユリ
(1587)投稿日:2005年03月04日 (金) 23時41分
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栄養士さんの話を聞いて、「ちょーショック」と書いたのはふだんはふざけてまともに感想を書かないG君でした。栄養士さんに「ありのままを話してもらっていいですよ。」と頼んだのがよくなかったのかなと考えさせられました。栄養士さんは、無農薬で作ると果物は皮の見た目が悪くなって給食には使えないとか、給食を作る量はとてもたくさんの量なので無農薬で作ったものを買うとなるとそんなにたくさんの量を仕入れられないこと。農薬を使わなかったら手間がかかって日本は人件費が高いのでどうしても野菜の値段が高くなるので給食では無理。というように値段と折り合いをつけるには無農薬など無理だという話だったのでこんなにショックを受けてしまったのです。「人件費は外国に比べて日本はすごく高いとわかった。」のように人件費が高いということにも驚いている子もいました。フィリピンやインドネシアの賃金があんなに安ければ日本が高いと思われてもしかたないと気づいたようです。 でも給食は「安全第一」で選んでいる話を具体的に聞いて「給食って作るの大変そう。まさに学校の『えんの下の力持ち』みたい。『給食』はほとんど国産品!スゴイ!」と書いている子もいます。 身近な食品の産地調べをして輸入物が多いことをよくわかっている子だから、「国産だからすごい!」と思えるのでしょう。 給食は、よく考えて材料を選びなるべく国産(しかもなるべく地元のもの)を選ぶ。でも加工品などは輸入物が多く、残留農薬試験に通ったものから選んでいるので安心できると話してもらいました。だから大丈夫と思った子もいれば、「ちょーショック」と感じる子もいます。気持ちが反映してたのが給食の残菜の量です。参観日で「世界の子どもの未来のために食べ残しをしない」などの意見が出て以来前にもましてよく食べるようになったので感心していたのですが、この話を聞いた日はたくさん残っていました。気持ちがよく現れているなあと思いました。 栄養士さんが、「残留農薬の検査はどういうところでどういう人がやっているのか?」の質問に答えるために「給食の安心・安全ハンドブック」を持ってきて教えてくれました。そこに「喫食段階では農薬はどれぐらい残っているか」の質問もあったので両方学級通信に載せて説明しました。ちょっといいわけがましいなあと思う回答だったですが、子どもたちの不安を解消しなくてはという気持ちでさっと読みました。残留農薬検査をするところは、2004年に法律が変わって認可制から登録制になったそうです。国民の不安に答えるためらしいですが、企業指定の検査所ではたして偽りのない検査をするのでしょうか?わたしはこれを読んで不安になりました。 残留農薬のことも日本は規定がきびしく生で洗わずに食べても害をおよぼさないという基準にしているから国産のものを使えば安心だと書かれていました。輸入物については残留農薬県検査に合格したものを使うというので少しは不安は取り除かれたようでした。 子どもたちの受け止め方などを予測できずに進めたのが失敗でした。給食に対して不安を持たせる結果になりました。給食をどう位置づけるかも今後の課題です。 でも「地産地消」の意味も子どもたちに考えさせるとたくさん意見がでて正解に近づきました。地産地消のよさは栄養ともからめて(遠くから運ばれるまでにビタミンなどが減っていく)還境にも体にもいいことに気づいたようでした。とりあえず、クラスの子のおじいちゃんが畑で野菜を作っていることを次に学んでひとまず食べ物の授業は終わろうと思っています。
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