知識は力なり

「歴史とは、現在と過去との絶え間ない対話である」
(An unending dialogue between the present and the past.)


現在と過去の出来事とのつながり、
そして今後の未来で何が起こるのか?
世界情勢はどこへ向かっていくのか?


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[753]

題名:なぜ、聖徳太子は教科書から消されかけたのか? ②

名前:John Wick

◇k8CEMMB/ao
MAIL 投稿日: 2024/04/20(土) 18:29 2607:740:5e:3000:f3e6:e175:b9c1:8723(IPv6:) (2607:740:5e:3000:f3e6:e175:b9c1:8723)


蘇我馬子の野望

今から1500年前の飛鳥時代
日本を手中に収めようと画策している豪族の男がいました
その名は蘇我馬子。

「いつか、この蘇我の手中に日本を収めてみせる」
彼には、このような野心がありました。

しかし、蘇我馬子には物部守屋というライバルがいました。

聖徳太子が生きていた飛鳥時代には、このように蘇我氏と物部氏が権力争いを
繰り広げていたのです。

ですが、西暦587年、蘇我馬子が物部守屋に攻撃を仕掛けたことでその均衡は
崩れ、蘇我馬子は勝利し、豪族の中で比類なき権力を手にしたのでした。

しかし、蘇我馬子の権力欲は、物部守屋を討ち滅ぼしただけでは収まりません
でした

天皇暗殺事件という悲劇

当時、豪族である蘇我馬子よりも強い権力を持つ存在がいました。
それが、天皇です。

蘇我馬子はあろうことか、天皇の権力すらも我がものとするために、さらなる
策を練っていました。

その策とは、自分の言うことを聞く人物を次の天皇にして、裏から政治を牛耳
ることでした。

当時、次の天皇の有力な候補は二人いたのですが
蘇我馬子はそのうちの一人を抱き込み、もう一人の天皇候補を殺害したのです。


こうして見事、蘇我馬子は自分の息のかかった人物を天皇(崇峻天皇)に即位さ
せることに成功したのです。

蘇我馬子は崇峻(すしゅん)天皇に指示して、法興寺を建立するなど
まさに天下は、蘇我馬子のものでした。

しかし蘇我馬子には1つ誤算がありました。

それは、彼が操り人形にした崇峻天皇が蘇我馬子を裏切ろうとしていたことです。

実は、崇峻天皇は、初めは自分が天皇に即位するのに貢献した蘇我馬子を
慕っていましたが、

いつしか、彼は自分よりも権力を持つ蘇我馬子を目障りに感じ始めていたのです。

そのことを噂で聞いた蘇我馬子は、危機感をつのらせ、「殺される前に崇峻天皇を
殺してしまおう」と、崇峻天皇を偽りの儀式で呼び出し、暗殺してしまったのです。




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