多くの国で論争を引き起こし、
世界的ベストセラーにもなった
この書籍を知っていますか？
著者は、
アメリカを代表する国際政治学者である
サミュエル・P・ハンティントン氏です。
（World Economic Forum（2004）/ CC BY 2.0）
ハンティントン氏は、
書籍の中で
「偉大な宗教は偉大な文明を支える
基礎である」と語っています。
さらに、
「人類の歴史における主要な文明は
世界の主要な宗教と密接に結びつき、
宗教が違う人びとは
たがいに殺しあう場合がある」
と言及しています。
国際的な政治学者である
ハンティントン氏が認めるように、
歴史を振り返ると
異なる宗教の間で絶えず争いが
引き起こされてきました。
例えば、
・キリスト教勢力とイスラム教勢力が
エルサレムをめぐり争った
「十字軍遠征」
・フランスのキリスト教
カトリックとプロテスタントの間でおこった
「ユグノー戦争」
・宗教的に異なるユダヤ人とアラブ人それぞれが
聖地とする地をめぐり争っている
「パレスチナ紛争」
など、
宗教の違いがきっかけとなり
多くの争いが生じてきました。
そして争いの結果
滅亡した国も少なくありません
日本人にとっては、
どこか遠い話のようにも
聞こえますが
じつは、日本でも
「宗教戦争」があったことを
あなたは知っていますか？
この対立は30年以上も続き
国内の一大勢力が殺されるだけでなく、
日本の歴史上唯一の
「天皇暗殺事件」まで勃発。
第32代崇峻天皇が殺されるなど、
多くの血が流れました
いったい、
日本の歴史に波紋をもたらした
宗教戦争を日本はどのように
乗り越えたのでしょうか？