[8329] 題名:神話は嘘か、本当か?
名前:霞ヶ関リークス
◇F0RzX/K5nI
MAIL
投稿日:
2024/02/04(日) 18:39
2a01:a8:dc3:419::4(IPv6:ie-blacknight-20060412) (2a01:a8:dc3:419::4)
貴方の議論自体が、大分ずれていると思います。
なぜなら、重要なのはそこではないからです。
なぜ日本神話は数千年も語り継がれてきたのか?
なぜ戦前の日本人は神話を大切にしてきたのか?
こういう歴史を考えることこそが、
神話が紡がれた有り難みを、
そして私たち日本人のルーツを感じる上で
非常に大切になってくるのではないでしょうか。
神話は民族の"心のかたち" 私たち一人ひとりの心は、
「神話」という民族の「根っこ」につながっています。
ですから、ある民族の「神話」は、その民族にとっての"宝物"です。
けれどもそれは、その民族のみの"宝物"なのではありません。
世界の人々にとっても、また"宝物"なのです。
なぜなら、民族の「根っこ」を、さらに深くたどっていけば、
どうなるでしょう。
きっと人類の「根っこ」にも、たどりつくに違いありません。
世界には、さまざまな神話が残っています。
ギリシア、ローマの神話は、とくに有名です。
そのほかにも、ユダヤ神話、北欧神話、ケルト神話などもよく知られていますが、
それ以外にも、世界には、さまざまな神話が残っています。
それらは、いずれも、その民族の「心のかたち」をあらわしたもので、
さらに人類の「心のかたち」にもつながるものです。
それにもかかわらず、全世界で"近代化"がすすみ、とくに日本では「唯物主義」
が広がって、神話が、ずいぶん軽くあつかわれる時代がつづきました。
けれども、そういう考え方は、二十世紀にはいって、世界中で反省されるよう
になっています。
たとえば、フランスのジョルジュ・デュメジル(1898ー1986)という大
学者は、 「神話をもたぬ民族がもしあれば、それはそれはすでに生命をなく
した民族だというべきであろう」 とまで言っています。
これは"神話がなければ、人間は文化を維持することができない"という、
じつに重い言葉です。