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[6749]

題名:方便現涅槃。而実不滅度。

名前:桃太郎

MAIL 投稿日: 2023/11/08(水) 09:26 203-135-195-148.ppps.bbiq.jp (203.135.195.148)

法華経 「自我偈」

為度衆生故。方便現涅槃。而実不滅度。常住此説法。我常住於此。以諸神通力。令顛倒衆生。雖近而不見。

<現代語訳>

衆生を度せんが為めの故に 方便もて涅槃を現ず

 而も実には滅度せず 常に此に住して法を説とく

 我れは常に此に住すれども 諸の神通力を以て

 顛倒の衆生をして 近しと雖も見ざらしむ

〔通解〕──(仏は)衆生を救おうとする故に、方便を用いて涅槃のすがたを現ずるのである。しかし、じつは入滅していない。(裟婆世界)に住して法を説いているのである。私はつねにここにいるが、諸の神通力によって、顛倒の衆生に対して、近くにいるけれども見えなくしているのである。


<方便品、寿量品講義より池田先生の指導抜粋>

仏は一切衆生を「吾が子」と見て導く

 「顛倒(転倒、逆さま)の衆生」──それは、仏から見れば、まだ分別のつかない子どものようなものです。

 たとえば、いたずらっ子が、いつも見守ってくれる親を、うとましく思ったり、不自由に感じたりすることがある。

ところが、いったん、親の姿が見えなくなると、どこに行ったのかと泣き叫び、探し求める。

 それと同じように、顛倒の衆生は、仏が入滅して初めて仏のありがたさが分かる。

仏にとっては、一切衆生は皆「吾が子」です。仏は、じつに親のように、子どものことをよく分かって、さまざまな手を尽くす。

諸の方便を用いるその最大の方便が、仏の入滅なのです。

 本当は、仏はつねに人々のそばにいて見守っている。「常住此説法(常に此に住して法を説く)」です。

しかし、わざと姿を見えないようにする。

これを「雖近而不見(近しと雖も見ざらしむ)」と言います。

なぜ仏は、わざわざそのようにするのでしょうか。それは、衆生を本来の自己に目覚めさせ、自立させていくために必要だからです。





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