[624] 題名:蔡霞論文が暴いた「習近平の弱点」
名前:霞ヶ関リークス
◇qwYhrMaKuE
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投稿日:
2022/09/21(水) 23:03
216.73.161.154 (216.73.161.154)
蔡霞(さいか)
中国共産党のエリート校、
「中央党校」の元教授であり
現在は米国に亡命中の人物。
■「習近平の弱点」を発表した蔡霞
9月7日、
著名なアメリカの外交誌である
Foreign Affairsに1本の論文が掲載されました。
そのタイトルは、
「習近平の弱点
傲慢と偏屈がどれほど中国の将来を危うくするか?」
というものです。
これを書いたのは、
元共産党員の蔡霞という人物。
蔡霞は、2020年に習近平のことを
「マフィアのボス」と批判し、
それが原因となって
共産党員から除名の処分を受け、
米国への亡命を余儀なくされました。
彼女は、もともと中央党校という
これから閣僚や地方のトップになる
党のエリートたちに教える学校の教授であり、
共産党の内部のことを
知り尽くしている人物です。
では、今回発表された論文には、
どんな内容が書いてあったのでしょうか?
■習近平が変えた政治のルール
蔡霞は、習近平が政権をとったことで、
中国内部の政治のルールが
変わったと指摘しています。
習近平の前の総書記、
胡錦濤までの時代では、
何か議題があったときは総書記を含めた
7~9人の政治局常務委員が集まって、
国の政策を決定するという仕組みでした。
これは、かつて毛沢東が完全に
一人独裁で政治を行った結果、
あまりにも弊害が大きかったため
導入されたルールです。
ところが、習近平がトップになると
自分以外の政治局常務委員に対して、
政策の決定や外交方針などについて、
定期的にレポートを書いて
出すように義務付けました。
つまり、
それまで総書記と常務委員は一緒に
国を動かす仲間だったのが、
習近平によって明確な上下関係が生まれ、
再び毛沢東時代のような
一人独裁が始まったのです。
■独裁が招く5つの弱点
この習近平による独裁は、
5つの弱点を生み出したと
蔡霞は主張しています。
①習近平のコンプレックスにより、
自分よりもいい仕事をする人が許せない。
最終的には誰も信用できなくなっている。
②習近平に賛成するイエスマンしか
登用できず、優秀な人材が政権にいなくなる。
③どんな些細なアドバイスや提案も受け入れない。
④自分しか信用できないので、
習近平本人が細部に至るまで指示をしたがる。
⑤自分の友や同志を外に追い出し、
敵を作り続けている。
蔡霞は今年の10月以降、
習近平の3期目が始まる可能性が高いものの、
それは非常に危険なことだと主張しています。
■戦争が起きる日=習近平の終わり
なぜ習近平の3期目が危ないのか?
なぜなら、習近平本人が
「総書記は任期2期まで」
という決まりを破って
3期目の続投を実現したことにより、
「周りが自分に権力を与えてくれた」
と誤った解釈をしてしまうからです。
つまり、
3期目だからこそ、
これまでやりたくてもできなかったことを
全部一気に実行する可能性があります。
例えば、
より中央集権的な体制にする、
アリババやテンセントなどの民間企業を潰す、
自分の政治的なライバルを潰す
などなど、
中国は今後、北朝鮮化を
強めていくことになるのです。
対外的には、冒険路線が始まります。
南シナ海のさらなる軍事化や、
ついに台湾進攻を実行する可能性も
十分考えられます。
蔡霞は習近平を止められる方法は
一つだけしかないと言っています。
それがアメリカや台湾との戦争です。
もし戦争になれば
アメリカにも台湾にも犠牲が出ますが、
最終的には米台の陣営が勝利します。
その結果、
習近平は政権の維持ができず、
玉座から引きずり下ろされる
ことになるということです。
その日は、
いずれやってきます。