宿坊の掲示板
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題名:次回、第31回教学研究会の「ご案内」です。

名前:教学研究会広報部

MAIL 投稿日: 2023/06/14(水) 11:45 2a0b:f4c0:16c:13::1(IPv6:tor-exit) (2a0b:f4c0:16c:13::1)

おはようございます、次回、第31回教学研究会の「ご案内」です。

・日時:7月1日(土)午後8時から、zoom会議室で。

・参加申込方法
①教学研究会のグループLINEのメンバーは、当日のzoom会議室の入室情報や資料等は、グループLINEで、お知らせしますので、改めての参加申込は不要です。

②初参加の方は、お手数ですが、当研究会のホームページの参加申し込みフォームから、お申し込みください。
https://kyogaku-labo.com/request
zoom会議室の入室情報や資料等を受け取るために、メールアドレスの記入が必須です。
毎回、冒頭に初参加メンバーによる簡単な自己紹介をお願いしています。よろしくお願いします。また、参加後にグループLINEにご招待しますので、ご参加をお願いします。

③なお、初参加の方やハンドルネームに変更がある方は、今回は○○○で入室します等、事前にメールやLINEでお知らせくださるよう、お願いいたします。

・式次第及び内容等。
レポーター:埼玉の壮年部メンバーと波田地の2本立てです。
司会: 大阪の壮年部メンバーです。

・当日の流れ:
①司会の第一声および自己紹介
②初参加メンバーの簡単な自己紹介
③復習:「八重の相対論」再考──「質問状─天野達志氏の「『八重の相対論』を斬る」を粉砕す」を中心に
by波田地
④学会歌(「星落秋風五丈原」)
https://duarbo.air-nifty.com/songs/2018/03/post-efda.html
※小説「人間革命」第7巻「飛翔」(「星落秋風五丈原」)参照
──休憩──
⑤埼玉の壮年部メンバーの体験発表
⑥開目抄のエッセンス(「罪業と諸天の加護」)を学ぶ
(波田地)
……………………………

③について

前半・復習の時間では、いま、ホットな話題の「八重の相対論」(第9回~第11回で取り上げた)を学びます。
メインの教材は、「質問状─天野達志氏の「『八重の相対論』を斬る」を粉砕す」を使います。
天野氏の配信「人間対話」第68回における私に対する誹謗中傷は、本人の教学力の無さ、品性下劣さを露呈して余りありますが、中でも許せないのが、この暴言です。
「波田地氏の自説、論というのもおこがましい。寝言、戯言、己義。五重の相対を悪利用。『いいこと思いついたよね、五重の相対があるから、八重の相対って、いいネーミングじゃねえ』と言いながら作ったようなもの」
「はたちチャンネルは時間の無駄。机上の勉強などクソの役にも立たない」と。
天野氏は、八重の相対論が平成3年以降、何十年にもわたって天魔・日顕、八尋・原田・谷川らと戦う中で、だんだんと積みあがって出来上がったものであることが全く分かっていません。机に向かって、鉛筆なめなめしながらできたものだとバカにしているのです。
この「八重の相対論」の名前が付いたのは、2008年秋に兵庫の有馬温泉で行った関西オフ会の時でしたが、その淵源をたどると、第一宗門問題の時、「同じ御書、同じ御本尊、同じお題目なのに、どうして創価学会をやったほうがいいのか」をテーマに文証・理証・現証の三証を通して証明するというのが、私のライフワークになりました。

最初に文証として重要性を認識したのが、戸田先生の佐渡御書講義でした。そこで、戸田先生は、大聖人を迫害した極楽寺良観たちは、インドで釈尊を迫害した六師外道の生まれ変わりである。その良観たちが、今(戸田先生当時)、仏立宗や立正佼成会など日蓮系教団の教祖となって、日蓮正宗創価学会に敵対している。では、そのような教祖たちがなくなると、今度は、日蓮正宗の中に生まれてくる。そして、大阪・蓮華寺の僧侶のようになって現れて、創価学会員に御本尊を下付しないとか、創価学会員を日蓮正宗から信徒除名したりしてくるのであると述べています。実際、その通り現れたのが日顕でした。
この佐渡御書講義の「天魔は時々の正法の内側へ、内側へと入り込む」という原理から、日蓮正宗の中に入り込んで日顕という形で現れた天魔が次には、創価学会の中に入り込むというのは、当然、予想されました。第六、第七の相対がおのずと出てきます。
 また、「正本堂」の意義づけ問題をめぐる顕正会や宗門関係者らとの法論の中で、観心本尊抄の四菩薩摂折論の重要性に目覚めました。
 また、師弟の道と師弟不二の道については、池田先生が昭和54年に連載された小説「人間革命」第10巻の中で、詳しく描かれていました。
つまり、第六、第七、第八の相対については、素材は、第2次宗門問題以前に、すでに出そろっていたのですが、ネーミングがはっきりしませんでした。また、個々バラバラでつながりがありませんでした。

「宗創相対」という名前で行けると感じたのは、第2次宗門問題勃発後の宗門や妙観講等との闘いの中においてでした。
一番、いい名前が思いつかなくて、思案していたのが、第七番目の相対です。創価学会の中に天魔が入ってくるわけだから、創価学会が二つに割れて、創価学会Aと創価学会Bの相対になることは分かっていましたが、それをどう表現したら、ぴったりわかるか。当初は、創創相対と呼んでいました。
 その決め手になったのが、第一庶務の峰尾次長の言葉でした。詳しくは、当日、お話ししますが、八重の相対論の成り立ちについては、一つ一つに、あの時のあの出来事、あの時のあのひと言という具体的な出来事、体験が付随しているのです。
 それを知らない天野氏は、「いいこと思いついたよね、五重の相対があるから、八重の相対って、いいネーミングじゃねえ」「机上の勉強」などとバカにし、おちょくっているのです。
 人を愚弄するのもいい加減にしろ! 教学というものをバカにしやがって。この天野という底の浅い男だけは、絶対に許せませんね。
 といったような感じで、私の体験談から始めて、八重の相対論がどのように出来上がったか、どういう意義を持つのか、池田先生とのかかわり等々をお話ししたいと思います。

⑥について

 後半では、開目抄のエッセンス(「罪業と諸天の加護」)を学びます。メインの教材は、辻武寿さんの講座・教学研究_02_〔開目抄〕(東洋学術研究・別冊)所収の論文「罪業と諸天の加護」です。副次的に野崎至亮さんの論考・「宗教と実存」その1・2も用います。

言うまでもなく、開目抄は、「法本尊」開顕の観心本尊抄と並び、「人本尊」を開顕した二大重書とされます。
冒頭で、「夫れ一切衆生の尊敬すべき者三あり所謂主師親これなり、又習学すべき物三あり、所謂儒外内これなり」とテーマを掲げ、最後に「日蓮は日本国の諸人にしうし父母なり」と結論を述べ、ご自身が一切衆生の尊敬すべき末法の御本仏であることを宣言されています。
 この人本尊開顕に関連して、五重の相対や三類の強敵などさまざまな重要なテーマが論じられています。その中で次回は、大聖人が自身を法華経の行者(すなわち末法の御本仏)であると言えるのかどうかを繰り返し、自問自答されていく開目抄後半の最大のテーマを取り上げてみたいと思います。
 そこでは、大聖人独特の「業思想」が展開されています。前回紹介した平岡聡・『<業>とは何か──行為と道徳の仏教思想史』で詳述されている「業の思想史」から見ても、面白い事実がいろいろ浮かび上がってきます。(手っ取り早くは、私が平岡さんの著書のエッセンスを抽出した平岡聡・『<業>とは何か──行為と道徳の仏教思想史』(エッセンス)をお読みください。

この平岡さんの本で、ぜひ、読んでいただきたいのが、厳格な「業報輪廻説」に立つ伝統仏教(小乗教)の<業思想の原則>のところです。

①善因楽果・悪因苦果(業を為せば楽果があり、悪業を為せば苦果がある)
②自業自得(業の果報はあくまで自分が受けなければならす、他者が代わって受けてはくれない)
③業の不可避性(業はいったん為されると、途中で消えることがない)
④業の不相殺性(質量三の悪業と質量二の善業とを為した者は、 その差の質量一の悪業の果報のみを感受するのではなく、質量三の悪業と質量二の善業の果報を両方とも感受しなければならない)

の四つです。

ただ、その伝統仏教でさえ、例外のない規則はないとして
①改悔
②四無量心(慈・悲・喜・捨という四つの広大な利他の心) の修習
③帰仏
④罪の告白
などによって、業の消滅は可能になると説いているそうです。

この伝統仏教(小乗教)の<業思想の原則>を縁起、空の思想に立脚して、原則に対する例外としてではなく、新たな原則を打ち立てたのが、大乗仏教でした。その新たな原則の一つが、自分が積んだ修行の功徳を他者にふりむけ、その功徳を他者が享受するという「回向」。典型が法蔵菩薩(阿弥陀如来)。法蔵菩薩は悪業を為した人を救い覚らせようと誓い、六波羅蜜などの無量年数の修行を長きにわたって実践して阿弥陀仏となるが、そこで積んだ数多の修行は自らの「成仏」として結実したのみならず、その功徳を一切有情に廻向して彼らを成仏させると言うのである。救われる悪人から見ると、自業自得の原則が崩れ、他業自得すなわち他力本願の信仰が生まれることになりました。

大乗仏教が確立した、もう一つの新たな業思想の鉄則が、「代受苦」すなわち「願兼於業」の思想です。伝統仏教では、すべてではないにせよ、苦は過去世で自分が犯した悪業の果報となるが、大乗仏教の菩薩思想では、「菩薩は願って悪趣(地獄・餓鬼・畜生)に赴く」と説き、進んで他者の苦を受けることが利他行という使命をはたすための要件であるという受け止め方になります。つまり、伝統仏教は業苦の消極的受容、大乗仏教は業苦の積極的受容と言えます。

田村芳朗・『代受苦─菩薩と苦』(仏教思想3・苦)

この大乗の菩薩による「業苦の積極的受容」の更に進んだ形が、佐渡御書の「其罪畢已」「転重軽受」の法門ではないかと思います。(「佐渡御書 常の因果と日蓮が因果」を参照)

大聖人は、般泥洹経(涅槃経)の八種の大難(①或被軽易②或形状醜陋③衣服不足④飲食?疎に⑤求財不利⑥生貧賤家⑦及邪見家⑧或遭王難)を例に挙げ、「此八句は只日蓮一人が身に感ぜり」と述べ、伝統仏教(釈迦仏教)の業思想の鉄則を再確認した上で、「是は常の因果の定れる法なり、日蓮は此因果にはあらず」とバッサリ裁断。そして、「法華経の行者を過去に軽易せし故に(中略)御経を或は上げ或は下て嘲弄せし故に此八種の大難に値るなり」と結論する。すなわち、法華経の行者と法華経を誹謗するという「誹謗正法」=「謗法」こそがすべての業苦の根本原因であると明かし、続いて、こう述べます。
 「此八種は尽未来際が間一づつこそ現ずべかりしを日蓮つよく法華経の敵を責るによて一時に聚り起せるなり譬ば民の郷郡なんどにあるにはいかなる利銭を地頭等におほせたれどもいたくせめず年年にのべゆく其所を出る時に競起が如し斯れ護法の功徳力に由る故なり」
つまり、「誹謗正法」=「謗法」の罪業を、法華経の行者と法華経を守護するという「守護正法(護持正法)」=「護法」の功徳の力によって、来世、再来世等々、尽未来際にわたって一つずつ消すべき罪業を一時期に全て呼び起こして、今世ですべて一気に解消して成仏するという「其罪畢已」の業思想が説かれます。
しかも、未来に大苦を受けるはずの重い宿業を転じ、現世に軽く受けていくことができるという「転重軽受」の法門も合わせて説かれます。
 「涅槃経に転重軽受と申す法門あり、先業の重き今生につきずして未来に地獄の苦を受くべきが今生にかかる重苦に値い候へば地獄の苦みぱつときへて死に候へば人天・三乗・一乗の益をうる事の候、不軽菩薩の悪口罵詈せられ杖木瓦礫をかほるもゆへなきにはあらず・過去の誹謗正法のゆへかと・みへて其罪畢已と説れて候は不軽菩薩の難に値うゆへに過去の罪の滅するかとみへはんべり」(『転重軽受法門』)
これほど、積極的に業苦を受容していく前向きな思想があるででしょうか。

注目すべき点は、この「願兼於業(代受苦)」と「其罪畢已」「転重軽受」の思想は、「業報輪廻説」に立つ伝統仏教の<業思想の原則>──①善因楽果・悪因苦果②自業自得③業の不可避性④業の不相殺性──皆、踏襲しているという点です。いさぎよいですね!

この「願兼於業(代受苦)」と「其罪畢已」「転重軽受」の法門によって、大乗仏教は、完全に伝統仏教の業思想を乗り越えたと言えると思います。

それに比べて、①改悔②四無量心(慈・悲・喜・捨という四つの広大な利他の心) の修習③帰仏④罪の告白などで、業の消滅や削減をしてもらおうとする伝統仏教の発想のなんとみみっちいことか。

次回は、この「願兼於業(代受苦)」と「其罪畢已」「転重軽受」の法門も含め、開目抄における大聖人の業思想の展開を学んでいきたいと思います。よろしくお願いします。

われわれ地涌の菩薩の闘病体験は、まちがいなく願兼於業です。同じような病いで苦しむ人たちを救うために、罹からなくてもいい病に敢えて罹り(願って業を兼ね)、蘇生の実証を示すことによって、人々に希望の光を送る菩薩の振舞いそのものだと思います。間違いないです。

また、池田先生は、眠っている魔を敢えて叩き起こして、大難を自ら招き寄せ、乗り越えていくという究極の成仏の方途を示してくださいました。病魔との戦いもそれと同じで、尽未来際まで一つずつ消していく予定だった業病を今世にすべて呼び集めて、全部まとめて成敗するという画期的な「其罪畢已」、しかも、大苦を受けるはずの重い宿業を転じ、軽く受けていくというおまけつき。「地獄の苦みぱつときへ」という醍醐味をぜひ味わってください。

毎回、充実した内容になっています。是非とも新しいご友人、お知り合いの方々を伴って、ご参加くださいますよう、お願いいたします。

ここに名前を挙げた資料は、こちらからダウンロードしてください。

第31回教学研究会資料

①八重の相対論(再説).zip

②開目抄(罪業と諸天の加護).zip

以上です。




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