[4011] 題名:中露とアラブの国々が急接近!← 思惑は?
名前:霞ヶ関リークス
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投稿日:
2023/04/12(水) 21:22
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2/6、シリア・トルコ国境で発生した
マグニチュード7.8の大地震
地震のあった直後は
日本でも報道されていましたが、
最近はほとんど見かけなくなりました。
しかし、地震から約二ヶ月が
経った今も、シリアでは
およそ250万人が
テントでの暮らしを
余儀なくされていています。
未だ混乱の中にあるシリアですが
最近、新たに大きな動きを
見せました。
2011年から国交断絶していた
サウジアラビアと
国交を回復したのです。
一見単なる喜ばしいニュースですが、
「これはバイデン外交の大失敗だ」なのです。
■バイデンの大失態:サウジがアメリカ離れした理由
3/23、国際的に大きな
ニュースがありました。
サウジアラビアとシリアの関係が
修復され、国交を正常化
そしてなんと、
その仲介をロシアが行うと
報じられたのです。
3/10にはチャイナの仲介により
サウジアラビアとイランが
国交正常化しています。
サウジの経済力・政治力を支える
石油の値段は未だに下がっていません。
サウジの収入は相変わらず莫大です。
この国交正常化を機に
アラブの盟主としてサウジの力が
かなり復活してくると思います。
そして、注目しておきたいのは、
サウジが全体として
アメリカ離れをしている
ということです。
バイデンはサウジアラビアを
敵視していましたから、
当然の結果ですね。
今回の仲介国からもわかる通り、
サウジは今後チャイナ・ロシア寄りの
路線を歩んでいきます。
トランプ時代とは大違いで
世界の有力な国はどんどんアメリカ離れを
していってしまうということです。
我々にとっては残念ながら、
バイデン政権が続けば続くほど、
チャイナ・ロシアを中心とする
独裁国家軍の国際的な影響力が
強まってしまう
またそちらの方に
中間的な発展途上国の国が
惹かれていくという
状況になっていきます。
■トランプの意志を継いだのは中露!?
そもそも中東は
ISというイスラム過激派組織が
混乱を引き起こしていたわけですが、
ISを本当に大きな勢力に
してしまったのは、イギリスの
守旧派です。
キャメロン元英首相や
ボリス・ジョンソン元英首相らが
陰で糸を引いて、
ISに火をつけ中東を撹乱。
これが世界的に非常に大きな
悪影響を与えていました。
今回の国交正常化は
シリア・イラン・サウジの戦いを
煽っていたこのような勢力が
徐々に弱体化してきている
ということも示しています。
別の意味で言うと、
“トランプなきトランプ外交”が
今、中露の手によって
行われてしまっている
ということですね。
トランプはISを潰すため、
ロシアのプーチンと手を組み、
エリアの住み分けを行いながら
掃討作戦を進めました。
その結果、ISをほぼ壊滅状態に
追い込むことができたわけです。
アメリカとロシアはISを
壊滅させるという
共同目標を持っていました。
トランプ外交の方針は
・シリアのアサド政権は望ましくはないが、
それを潰すと更に大混乱を招いてしまうので、
アサド政権潰しはしない
・ロシアと協力すれば、中東における
ロシアの存在感を高めることになってしまうが、
アメリカにとって第一の敵はチャイナであるから
ロシアとは部分的に妥協をする
というものです。
しかし、バイデンは中露に
国交正常化の仲介役を
あっさりと奪われ、
サウジのアメリカ離れを引き起こし
トランプの外交を全部
ぶっ壊してしまったのです。
■ウクライナ戦争への影響は?
今回の件がウクライナ戦争にも
影響を及ぼすと思っています。
「ロシアの仲介で」
サウジとシリアが
手打ちをしたということは、
アラブの国は、いずれロシアの
影響力が中東に戻ってくると
考えているということです。
ウクライナ戦争はロシアが有利に
進めていると見ているのでしょう。
より具体的に言えば、
ロシアは東部のドネツク州や
ルガンスク州など
ロシア系住民の多い場所を
独立国としてウクライナ政府に承認させる
そしてやがてはロシアの
勢力圏に編入していく
彼らは、ロシアにそれくらいの
実力があると踏んでるのでは
ないかと思います。
そしてさらに、
現在のヨーロッパ経済危機も
ロシア有利を助長している
一因でもあるのです。
ヨーロッパの経済力が落ちれば
当然ヨーロッパがウクライナを
支援する力も衰えていきます。
ウクライナとしてはこの戦争を
継続させるのがより難しくなるでしょう。
政治と経済が表裏一体となって、
ウクライナ戦争の休戦・停戦へと
向かっているのではないかと考えます。