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[3992]

題名: 戦争はなぜ起きるのか

名前:霞ヶ関リークス

◇1CQNF5tybI
MAIL 投稿日: 2023/04/11(火) 17:43 173-239-196-33.azu1ez9l.com (173.239.196.33)

「戦争が起きる理由」について、
1.生存
2.思想(「こうあるべきだ」
というユートピアニズム)

現実はそれほどシンプルではありません。

現実は1と2が融合している
ケースがほとんどで、

「1の割合が多いのか?」
「2の割合が多いのか?」
という話に過ぎません。

大東亜戦争(厳密には対米英戦)は、
石油をはじめとする資源(及び市場)
の問題から始まりました。

もっとも、そこに「大東亜共栄圏」という
ユートピアニズムが加わった。

大東亜共栄圏は、
ロシアの「大ロシア主義
(三位一体のロシア民族)」や

アメリカのリベラリズム同様に、
典型的なユートピアニズム
(こうある「べき」だ論)でした。

資源が豊富なアジアが
英米蘭仏の帝国主義により
過酷な植民地支配を受けている。

これらの国々を欧米諸国から解放し、
日本を中心とした「道義的」な
共存共栄的な秩序を打ち立てよう。

当時の日本国民が「大東亜共栄圏」
というユートピアニズムについて
どのように受け止めたのかは

分かりませんが、いずれにせよ、
「生存のための戦争の正当化に、
思想を活用する」

というパターンは、
歴史的によく見られることです。

 実際、戦前
(大東亜戦争敗北前という意味)
のアジアは

日本とタイを除き、
ことごとく欧米の植民地支配を
受けていたわけで、

「大東亜共栄圏」という思想が
説得力を持ったのは間違いないでしょう。

もっとも、戦前の日本に
「資源」や「市場」の問題がなく、

グローバルな交易ネットワークの下で
繁栄を謳歌していた場合、果たして、

「大東亜共栄圏」
 という「思想」が
生まれ出たのかどうかは、
疑問視せざるを得ません。

経済の五要素は、
資本(モノ)、労働(ヒト)、技術(ワザ)、
需要(市場)、資源(※一次産品含む)です。

五要素の一つでも欠けてしまうと、
生産活動は行われません。

日本は歴史的に、
モノ、ヒト、ワザについては、
他国よりも秀でているケースが多い。

需要は、その気になれば政府が
作り出せる(作り出さないと、
帝国主義的になる)。


 問題は、資源です。


石炭以外の資源に乏しかった日本国は、
食料は何とか(今と違って)自給していた。

問題は、内燃機関に使う原油で、
ほとんどがアメリカ依存。

支那事変により、
対米関係が悪化していった

(蒋介石はプロテスタントで、
アメリカ宣教師たちの熱狂的な
支持を得ていた)。


いわゆる「南京大虐殺」といった嘘が
アメリカ人宣教師たちにより創作され、
アメリカ国民の反日感情が煽られ、

ついに1941年、
アメリカは石油の対日全面禁輸を決定。


まさに「1」の生存の問題により、
日本は大戦争に追い込まれることに
なるわけですが、

その際に活用されたのが「2」の
大東亜共栄圏という
ユートピアニズムでした。

(大東亜共栄圏という
言葉が生まれたのは、1940年)

日本が支那事変の泥沼化を
防ぐことができ(できました)、

対米英関係が良好なままだった場合、
それでも、

「大東亜共栄圏!
 アジア諸国を欧米諸国の
帝国主義から解放する」

と、戦争を始めたのでしょうか? 
始めなかったと思いますよ。


ユーラシアステップ周辺の帝国
(中国、ロシア、イスラム諸国、インドなど)は、
別です。

何しろ多民族、多言語、多宗教な「帝国」故に、
皇帝は自らの正当性を証明するために
「侵略」せざるを得ませんでした。

つまりは、一方的な「思想」による戦争です。

とはいえ、日本の場合は、
歴史的に「思想」的な戦争を
したことはほとんどない。

「生存」の問題から、戦争に追い込まれる。


そして、「生存」の問題で
戦争が始まったとき、
我々は何らかの「思想」を求め、
戦争を正当化しようとする。

しかも、それは虚偽で構わない
(アメリカのイラク戦争の
「思想」が何だったか、
思い出してみましょう)


現在、日本国民は
食料やエネルギーの不足に
苦しめられています。

まさに「生存」の問題が
起きているのです。


その上で、「生存のための戦争」を
起こさないためにはどうすればいいのか? 
一人一人が考えて下さい。

東アジアの軍事バランスを回復し、
食料やエネルギーを輸入するための

シーレーンを防衛し、
日本国民の「生存」を確保する。
これが、政府の仕事でしょ。

もっとも、政府や政治家のレベルは、
我々国民の鏡写であります。

彼らのレベルが低いと思ったならば、
理由は我々のレベルが低いからなのです。


戦争を始める「思想」など、
いくらでも生み出せます。

今後の我が国が、
「生存」のための戦争に追い込まれ、
それっぽい「思想」が蔓延る
状況になることを防ぐために、


「国民を分断化する政策には反対しろ」
「軍事力を強化し、東アジアの軍事
バランスを回復しろ」と、訴え続けるのです。


本気で戦争を避けたいならば、
戦争から目をそらさず、
戦争について真剣に、ガチで、
リアルに考えなければならないのです。




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