[3637] 題名:<「安倍晋三 回顧録」が暴露した日本政治の闇>2
名前:霞ヶ関リークス
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投稿日:
2023/03/23(木) 21:02
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『回顧録』には、
「選挙での公明党の力は大きい。
国政選、地方選ともに、公明党が
自民党の候補に推薦を出すと、
どっと支持が増えるのです。
推薦が出る前と比べると、2割くらい上がる。
とてつもない力ですよ」とある。
つまり、選挙における「力」が
頼りであったというホンネが吐露されています。
結局、多くの自民党議員が
選挙区のせめぎ合いの中で、
公明党票で下駄を履かせてもらわなければ、
勝ち上がってくることができません。
昨年7月の参議院議員選挙で、
自民党の小野田紀美議員(岡山選挙区)が
公明党の推薦を得ずに戦い、圧勝しましたが、
このようなケースは極めて稀です。
また、『回顧録』には、
以下のような記述もあります。
公明党を支持する創価学会幹部から、
「総理どうです? 相当上積みしたでしょう?
うちの支持者はちゃんと
投票所に足を運んでいますからね」
と言われると、もう平身低頭するしかない。
残念ながら、明らかに
自民党支持者より組織力が強いですね。
公明党・創価学会に選挙協力という
弱みを握られていることを
赤裸々に告白していると同時に、
彼らの「恩着せがましさ」を
暗に告発しているのです。
社会保障分野では、
「公明党と親和性があると思います」として、
公明党の意見も取り入れ、
然るべき分配政策を協調して
打ち出すことができました。
公明党が主張していた軽減税率導入についても、
軽減額で落としどころをつけました。
しかし、
「安全保障分野ではぶつかるのです」
とハッキリと断った上で、
「平和はもちろんみんなが求めているのだけれど、
それを達成するための手段、考え方が異なる」
と打ち明けています。
それでも、公明党の選挙における
「力」が頼りであり、
決して、交渉を決裂させるわけにはいかず、
やりたいことができないという
葛藤を常に抱えていたのです。
安倍元首相は
「互いに綱引きをしながら
一致点を探ってきたわけです」
と言っています。