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題名：安倍晋三が作った世界秩序

安倍さんの功績はこれだけではありません。

国内の話でも、「失業率がすごく減った」「株価がめちゃくちゃ上がった」
ということがありました。

いわゆる「アベノミクス」のことで、その時は、日本経済が良くなりました。

しかし、「消費税を上げたではないか」と言われるのです。

それもあるのですが、やはり外交、世界中の、例えばエリザベス女王やバイ
デンさん、オバマさん、トランプさん、プーチン、モディさん、エルドアン
など、みんな「安倍さんが亡くなって残念だ」という発言をしているという
のは、やはり外交がうまかったのです。

安倍総理にはまだまだ功績があります。

それは自由で開かれたインド太平洋戦略、Free and Open Indo-Pacific
Strategy（フリー・アンド・オープン・インド・パシフィック・ストラテジー）

これは、「どこに行っても自由で開かれたインド太平洋」という戦略です
が、誰が考えたのかというと、意外にも安倍さんが考えたのです。

7月9日のCNNですが、「『自由で開かれたインド太平洋』。この言葉は
いまや米軍やその一部であるインド太平洋軍のスローガンになった。

インド太平洋軍によると、同統合軍が管轄する米軍部隊は36カ国にまたがる
地域に関与しており、そこには世界人口の半分以上が暮らしている。米軍の
軍艦や軍用機、部隊がこの地域で活動する場合、米軍のプレゼンスの発表に
際して必ずといっていいほど『自由で開かれたインド太平洋』への言及がある。


だが、この言葉は米国防総省ではなく、8日に銃撃され死亡した日本の安倍晋
三元首相が提唱したものだ」と言っているのです。

このことから2016年に、安倍さんが提唱したことがわかります。

2016年8月、アフリカ開発会議で安倍さんが提唱して、「これはいいじゃない
か」ということで、オバマさんもトランプさんもバイデンさんも受け入れた
のです。

そして欧州もみんな受け入れて、インドも受け入れたのです。

いわゆる西側諸国、民主主義諸国の共通の大戦略になっているのです。

ですから、安倍さんが提唱した大戦略がアメリカでもヨーロッパでもインド
でもオーストラリアでも、みんなに使われているのです。

これはすごい功績です。

日本の総理大臣が提唱した大戦略をアメリカのみならず、ヨーロッパもイン
ドもオーストラリアも使うというのは、前代未聞です。

今までは、「アメリカの言っていることを守るのが日本」というふうなイ
メージでしたが、ここ十何年でがらっと変わりました。

こうした動きは、安倍さんが変えたのです。

ほかの方だったら、「自由で開かれたインド太平洋戦略」は出せなかったと
思うのです。

そういうグローバルな視点が、ほかの人にはなかったと思います。