[3317] 題名:ひな人形と皇室の意外な関係
名前:霞ヶ関リークス
◇fc2OzqC9Bw
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投稿日:
2023/03/04(土) 21:17
185.198.243.127 (185.198.243.127)
雛人形のメインの2人
モチーフは天皇皇后両陛下だということをご存知でしたか?
(引用:人形の東玉HP)
この2体の人形
2つ合わせた呼び名は“内裏雛(だいりびな)”
それぞれを男雛(おびな)・女雛(めびな)
と呼びます
この“内裏”というのは
天皇の住む御殿、皇居のことを表しています。
さらに男雛の衣裳で最も代表的なものは、
「黄櫨染御袍(こうろせんのごほう)」
これは天皇だけが着ることができる伝統的な衣裳です。
黄櫨染御袍を着た今上天皇(引用:Wikipedia)
(引用:人形の東玉HP)
上の2枚の写真を見ていただければ
男雛も天皇陛下と同じ衣装を着ていることが
お分かりいただけると思います。
つまり雛人形は天皇・皇后をモチーフにしているのです。
さて、この2体の人形(男雛・女雛)
の並びかたは、地域で違いがあります。
京都や関西の一部では、向かって右側が男雛で左側が女雛
関東では、向かって左側が男雛で右側が女雛
関東と関西では、メインの2体の置き方が
逆になることが多いのです。
なぜ、地域によって違いが出るのでしょうか?
実はこの並び方も
天皇皇后両陛下と関係があるんです。
関西は“向かって右側の方が位が高い”という
日本古来の考え方を受け継いでいます。
実際に、明治天皇・皇后の写真を見ても
天皇陛下が向かって右側に来ています
明治天皇・皇后陛下肖像写真(出典:文化庁HP)
対して関東は西洋式
開国の後、西洋のルールに則って
男性を向かって左側に配置したとされています。(※所説あり)
実際、開国後の大正天皇・昭和天皇の並びは
男性が向かって左側が多かったようです。
時代によって天皇皇后両陛下の並びが変わり
それによって、雛人形の配置も変わっているのですね。
毎年何気なくひな祭りを祝い、置いている雛人形が
皇室に由来していたとは新鮮な驚きでした。
日本は昔から、国民と皇室が身近に
繋がっていたのだと実感します。
今年もひな祭りが終わり、
人形を片付ける方も多いかと思います。
ぜひ片付けるその前に、男雛と女雛の配置に
目を向けてみてはいかがでしょうか?