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12月も半ばに差し掛かった
タイミングで、増税の話題が
一気に注目されました。
岸田総理は記者会見で
こう説明しました。
◯日本の防衛費を増やします
↓
◯国の借金を増やすのは
未来への責任としてできない
↓
◯なので、増税します
この話、本当に筋が
通っているのでしょうか?
■国の借金で日本は潰れない理由
日本の借金で国が
潰れることはありません。
そのことを知らないと、
マスコミや政治家に
騙されてしまいます。
今の日本の国内総生産(GDP)は、
約500兆円と言って
差し支えないと思います。
そして
「政府にはその2倍の
借金があるじゃないか!
これは大問題だ!」と、
危機を煽る議論がありますが、
こんなものは真っ赤な嘘です。
このお金は、日本の国に
われわれ日本人が貸しているんです。
政府にとっては借金でも、
私たちにとっては資産なのです。
しかも、円建てで借りているので、
政府はこの借金を返そうと思えば
いつでも返すことができます。
■借金問題、実は簡単に解決できる?
なぜなら、
国には通貨発行権という
巨大な権限があるからです。
これは国家だけに
与えられた特権です。
皆さんの財布の中に
入っているお金は全て
日本政府の子会社である
日本銀行が出しているものです。
ですから極端な話をすると、
もし1,000兆円今すぐ返してくれ
という話になれば、
1個1兆円の金貨を
1,000枚作れば片付く話なのです。
ただし、
お金が出すぎると、
日本円の価値が下がってしまって
インフレになる危険があります。
別の言い方をすれば、
インフレがない限りは
通貨発行はいくらでも可能です。
日本は、これまでずっと
デフレ不況で苦しんできました。
今までの先進国の経験則からいって、
インフレ率が2%になると
実質経済成長率が3%になって
ちょうどいいバランスになると言われています。
だからこそ、
この2%を達成できるまでは
日本政府はお金を刷ってもいいのです。
このことをマスコミは
知らないのか教えてくれません。
■増税は何がマズイのか?
政府には、
通貨発行と並んで、
徴税権という特権もあります。
原理的には、
こちらを使って借金を
返すことも可能です。
国民は反対するでしょうが、
1,000兆円を徴税することは
可能なのです。
しかし、国民が持っている
国債を国民に返すわけですから、
国民の中でお金が動いているだけの話です。
話を整理しますと、
政府には通貨発行権と徴税権の
2つの特権があります。
どっちがいいかというと、
通貨発行の方が良いのです。
政府がまた増税・増税と
言っていますが、
これは止めた方がいいですね。
日本の景気がもっと悪くなります。
これは、
3%から5%、
5%から8%、
8%から10%と、
消費税を増やした時に
われわれがもう嫌と
いうほど体験したことです。
国内経済が落ち込みますから、
ものが売れなくなる。
ますますデフレ不況、
ますます給料が減るという
悪循環をしてしまいます。
買い控えが起きますから、
税率を上げても実際は
税が増収にならない、
という馬鹿みたいな話に
なってしまいますね。