[14617]

題名：習近平主席が弱気となり焦りを感じる要因とは？

・習近平主席が外交で弱気なのは、中国経済の深刻な低迷が背景にある。OECD
は成長率を5％と予測し、公式統計では若者失業率は17～18％とされるが、
北京大学の調査では若年層の4～5割が実質的に失業状態と示される。

・地方財政も悪化して公務員、警官、空港職員などで給与遅配や手当カットが
発生。国有不動産大手はデフォルト寸前、大手EV車メーカー・BYDも巨額隠
れ債務問題を抱える。

・国民は極端な節約志向となっており、消費需要は大幅に縮小。結婚・出産な
どは避けられ、若者が部屋に閉じこもる現象も社会問題化する。

・習近平主席は2027年以降の第4期に向けて準備を進めているが、高市首相の
堂々たる反論や日本の世論の対中批判の高まりにより、「日本を叩いて求心
力を得る」という従来の手法が通用しなくなっている。こうした有効な手段
の欠如も、主席の焦りを招く要因となっている。

・日本は2010年のレアアース禁輸以来、依存脱却を強化する。さらに、中国の
レアアース精錬設備には日本の技術が多く組み込まれ、半導体製造装置も日
本製が中国全体のシェア約50％を占める。このため、今回、レアアースカー
ドを切ることは現実的ではない。