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題名：11月24日に行われた電話会談には、どのような外交的意味、戦略的メッセー ジがあるのか。

・習近平主席は電話会談にて、高市首相が台湾問題でレッドラインを越える発
言をしたことへの怒りをトランプ大統領に訴えたと報じられる。

・そもそも中国にとって台湾問題は内政であり、トランプ大統領に訴えること
は国際化となるため大いに矛盾する。つまり、電話会談自体が異例で、習近
平主席に焦りがある。

・台湾問題は中国の主権・領土の完全性、核心利益の最重要事項である。それ
故に圧力をかけて高市発言の撤回を要求したが、逆に内閣支持率が上昇する
など、まったく思惑通りにならない。

・そこで、中国は「米国が発言撤回を要求したなら、必ず日本は従う」と企図
した。

・トランプ大統領は中間選挙を控え、支持率の低迷や経済面の不安を抱えてい
る。浮上のためには関税戦争の停戦など中国の協力が不可欠であり、中国と
のディールを進める。

・10月30日に釜山で行われた米中首脳会談では、トランプ大統領は台湾問題に
は言及していない。習近平国家主席は電話会談で「台湾の中国復帰は第二次
大戦後の国際秩序の維持に資する」との見解を示した一方、トランプ大統領
はなだめ役に徹したとされる。

・トランプ大統領は高市首相に対し、当該発言の撤回を求めることはなく、電
話会談においては「お手柔らかに願いたい」との趣旨を伝えたとされる。

・11月24日は、こうしたやり取りを通じて、習近平主席の焦りと矛盾が国際社
会に露呈する一方、トランプ大統領から高市首相への尊重が示される結果と
なった。これは中国にとって大きな衝撃である。