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題名：高市首相の存立危機事態発言に、なぜ中国は過剰に反応するのか。

・まず、日本はこれまで中国に対して唯々諾々と譲歩してき
たが、今回、初めて高市首相が日本の立場を示した点に意味がある。

・高市首相は10月31日の日中首脳会談において、台湾問題だけでなくチベット
・ウイグルの人権問題、香港の自由、南シナ海の領有問題にも触れた一方、
習近平主席は敢えて言及せず、戦略的互恵関係を強調して日中融和をアピー
ルした。

・それにもかかわらず、11月7日、高市首相が台湾有事に踏み込む存立危機事
態発言をしたことで、習近平主席は国内で立場を損ないかねず、過剰に反応
したと考える。

・中国共産党の公式な反応が11月13日以降と遅れたのは、よもや高市首相の発
言があるとは予想していなかったためと考えられる。さらに、怒りを表明し
た後も日本側がダメージを受けない状況には、強い焦燥感を抱いているとみ
られる。

・駐大阪総領事・薛剣氏の斬首発言は中国共産党が公式に反応する以前のもの
であったため、大阪総領事によって削除されたと考えられ、この不穏当な発
信に対する党内評価は、今後の薛剣氏の処遇により明らかになると推察され
る。