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[13858]

題名:戦略なきトランプが、アメリカの没落を加速させる

名前:霞ヶ関リークス

◇F0RzX/K5nI
MAIL 投稿日: 2025/09/19(金) 21:02 2a02:6ea0:3f09:1001:9df8:9b26:df55:23f4(IPv6:) (2a02:6ea0:3f09:1001:9df8:9b26:df55:23f4)


トランプが、くやしがっています。

『産経新聞』9月6日。
『「暗黒の中国にインドとロシアを奪われた」 
トランプ氏、中露印3カ国連携にいらだち?』

〈トランプ米大統領は5日、
中国・天津市で1日まで開かれた
上海協力機構(SCO)首脳会議に出席した
習近平国家主席とロシアのプーチン大統領、
インドのモディ首相が映った写真を自身のSNSに投稿し、

「われわれは暗黒の中国に
インドとロシアを奪われたようだ」とコメントした。
3カ国の連携に対するいらだちを示したものとみられる。〉

ーーー

トランプは、中国、ロシア、インドが
連携を深めていることにいらだっています。

彼が大統領に返り咲いて、
8カ月が過ぎようとしています。

前々からわかっていたことですが、
つくづくトランプには【 戦略がないのだな 】と思います。

「戦略」とは、「戦争に勝つ方法」のことですが。

戦争に勝つ、一番いい方法は、なんでしょう?

「敵の数をなるべく少なくし、
味方の数をなるべく増やすこと」です。

例を挙げましょう。

日露戦争時、日本には、
イギリス、アメリカという強い味方がいました。

第一次大戦時、イギリス側には、
日本、フランス、ロシア、アメリカなどがいました。

第二次大戦時、イギリスは、
アメリカとソ連を味方につけて、
ナチスドイツに勝利しました。

日中戦争で中国(中華民国)は、
アメリカ、イギリス、ソ連を味方につけて勝利しました。

米ソ冷戦時代、アメリカは、かつての敵だった日本、
ドイツ(西ドイツ)を味方につけました。

それでもソ連に対し劣勢になったので
1970年代初め、中国を味方に引き入れました。

このように、強力な敵に勝つためには、
強力な味方、なるべくたくさんの味方の存在が不可欠です。

第二次世界大戦時、イギリスは、
本来的敵であるはずの共産ソ連と組みました。

冷戦時、アメリカは、
本来敵であるはずの共産中国と組みました。

「主敵に勝つために、その他の敵と組むこと」もあるのです。

ところが、「中国に勝ちたい」トランプは、
全然同盟の重要性を理解していません。

たとえば、世界最大の軍事同盟NATOには、
31カ国の同盟国がいます。

本来アメリカにとって、
最強、最大の資産であるのがNATOです。

ところが、トランプは3月6日、
「NATO加盟国の国防支出が不十分な場合、
攻撃を受けても守るつもりはない」と明言しました。

NATOの強さは、
「加盟国への攻撃は、全体への攻撃と見なす」
という条約第5条です。

どこかの国が、
NATOに加盟している小国を攻撃した。

すると、そのどこかの国は、
自動的にNATO32カ国と戦うことになる。

だから、どの国も
NATO加盟国を攻撃することができない。

ところが、トランプは、この根幹を無視して、
NATOの存在意義を否定したのです。

さらにトランプは、
NATO加盟国である欧州やカナダなどに高い関税をかけることで、
基本親米だったこれらの国々の国民を「反米」に変えてしまいました。

特に、「51番目の州になれ!」といわれたカナダ国民。

あるいは、「グリーンランドを売れ!」
といわれたデンマーク国民は、反米になりました。

「中国に勝ちたいトランプ」は、
同盟国群に「防衛費を大幅に増やせ!」と要求する。

それだけでなく、相互関税によって、
同盟国群の経済に大打撃を与える。

それで同盟国群のアメリカに対する
好感度や忠誠心が上がるでしょうか?

上がるはずがありません。

トランプが中国に勝ちたければ、
中国だけ叩けばいいのです。

ところがトランプは、中国を叩きつつ、
同盟国群も叩くのです。

そして彼は最近、もっとも愚かな決断を下しました。

インド製品の関税を50%に引き上げたのです。

理由は、「インドがロシア産原油を輸入することで、
ウクライナ戦争をつづけるロシア経済を助けているから」です。

ロジックはわかります。

しかし、ここで二つ重要なことに触れておく必要があります。

トランプは、ロシアに相互関税を課していません。

だから彼は、「ロシアの工作員なのではないか?」と疑われています。

もう一つ、ロシア産原油、
天然ガスを世界一輸入しているのは中国です。

しかし、トランプはそのことで
中国に制裁関税を課していないのです。

インドは中国を抜いて、世界一の人口を誇っています。

GDPは、2024年世界5位でした。

しかし、今後数年で日本、
ドイツを抜いて世界3位に浮上するでしょう。

将来、世界一の経済大国になる可能性もあります。

軍事費は、すでにアメリカ、
中国、ロシアに次いで世界4位。

そして、インドは、米中覇権戦争の世界にあって
「自立したポジション」を維持しています。

インドは、反中戦略対話「クアッド」のメンバーである。

インドは、中国はずしの経済枠組み
「IPEF」のメンバーである。

その一方でインドは、反米の砦
「上海協力機構」や「BRICS」のメンバーでもある。

つまり、インドは、
アメリカ、中国、ロシアと等距離を保っているのです。

アメリカにとっても、中国にとっても、
「インドを取り込むこと」は【 最重要課題 】であるはずです。

ところがトランプは、
「ロシアから原油を輸入してけしからん!」といって、
インドに50%の関税を課した。

モディ首相は、当然中国、ロシアの方に接近します。

それを見たトランプは、

「われわれは暗黒の中国にインドとロシアを奪われたようだ」

とくやしがっている。

これ、どう見ても、
「自業自得」「自爆」「オウンゴール」でしょう。

トランプさん。

日本には信者も多いようですが、
事実として彼は、アメリカを偉大にしていません。

彼に戦略が全然ないことは明らかで、
アメリカの孤立を深め、
「アメリカをさらに偉大でない国」にしています。




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