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題名：一凶を禁ぜよ！！

　　　　　　　立正安国論

先生の著作より

　立正安国は、日蓮仏法の根幹です。「大聖人の御一代の弘法(ぐほう)は、立正安国論に始まり、立正安国論に終わる」とも言われます。
　この「立正安国」の実践を忘れたら、日蓮仏法は存在しないといっても過言ではありません。

「立正安国論」は、日蓮大聖人が文応元年（一二六〇年）七月十六日、三十九歳の時、鎌倉幕府の最高権力者である北条時頼(ほうじょうときより)に提出された国主諫暁(こくしゅかんぎょう)の書です。
「立正安国」とは、「正(しょう)を立て、国を安(やす)んず」と読み、人々の心の中に正法を確立し（立正）、社会の繫栄と世界の平和を築く（安国）との意です。
　本書は、客（北条時頼を想定）と主人（大聖人を想定）との十問九答の問答形式で構成されています。その中で、当時、相次いでいた大地震などの未曽有の災難の根本原因が、正法に背く「謗法(ほうぼう)」にあると指摘されています。
　そして、正法に帰依しなければ、薬師経の七難のうち、自界叛逆難(じかいほんぎゃくなん)（内乱）と他国侵逼難(たこくしんぴつなん)（他国からの侵略）の二難が起こると予言されます。
　苦悩の民衆を救うため、国土の平和・安穏を築くために、謗法への布施を止(とど)め、実乗の一善（妙法）に帰依するよう呼びかけられた書です。

　　　　立正安国論「一凶を打ち破る」

本文（御書全集二四㌻三行目～四行目）
　如(し)かず彼(か)の万祈(ばんき)を修せんよりは此(こ)の一凶(いっきょう)を禁ぜんには

通解
（災難を根絶するには）あの万の祈りを実践するよりは、念仏の一凶を禁ずることこそ、最も大切なことなのである。

解説
　日蓮大聖人の仏法の主人公は民衆です。民衆の幸福のための「立正安国論」です。
　当時の日本は、天変地異、飢饉・疫病等が続き、民衆は苦しみにあえいでいました。大聖人は本書で、この災難の元凶が、人々が正法に背き悪法を信じていることにあると示されます。
　この時代は、日本中に法然の念仏が広まっていました。現世を嘆き、西方極楽浄土への往生のみを求め、人々に法華経をも捨てさせる念仏の教えは、諦(あきら)めの心を蔓延(まんえん)させ、生命力を衰弱させていたのです。この悲惨な状況を打開するためには、何よりも真っ先に、法然の邪義を禁じなければならない――大聖人は、災難の根本原因を明らかにし、徹底的に破折されています。
　万人成仏を説き明かした法華経を捨てさせ、人々の精神を根本から乱れさせる「一凶」と戦わずして「立正安国」はありません。
　法然の念仏が、「一凶」であるのは、すべての生命に本来具(そな)わる仏性に目を閉ざし、自身の無限の可能性をも否定する「元品の無明(がんぽんのむみょう)」の現れであるからといえます。私たちの日常で言えば、この「一凶」は、「どうせ」という諦め、「自分なんて」という自己卑下、「自分さえ」というエゴなど、さまざまな形で現れます。
　ゆえに、いつの時代にあっても、一人一人の生命に内在する「一凶」に対峙(たいじ)し、すべての人を、無限の可能性に目覚めさせる中に、「立正安国」の実現があります。
　友に勇気と希望を送る対話運動こそ、大聖人に連なる広宣流布の誉れの闘争なのです。

池田大作先生の指導から

「元品の無明」とは、生命にそなわる根源的な無知であり、ここから人間の尊厳に対する不信や、他者の生命への蔑視が生まれます。真の平和建設を阻む現代の「一凶」とは、この「元品の無明」にほかならない。
「元品の無明を対治する利剣は信の一字なり」（御書全集七五一㌻）と仰せのごとく、この「一凶」を打ち破る力こそ、「万人の尊厳」を説き明かした妙法の大哲学です。この理念を広げ、時代精神へと高めていくことこそ、恒久平和を実現する道なのです。

現代の法然は大聖人を裏切り悪用している原田、秋谷、念仏宗はそれに連なった原田学会だ。この一凶を禁ぜよ！！との大聖人の師子吼だ！！全ての不幸を止め絶対的幸福、成仏したいならば、学会を辞め、組織とか団体に頼らず、新たに一から大聖人の仏法をやる事だ！！これが大聖人の雄叫びです。