[13351] 題名:勉強中 先生指導(抜粋)
名前:末端信者
◇WUCczklCw6
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投稿日:
2025/07/07(月) 16:57
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開目抄」の前半は、後に「五重の相対」と呼ばれる法理が述べられています。
諸宗教・思想を見ると、生命の因果の立て方に種々の違いがあります。
大聖人は本抄で、その浅深を「五重の相対」によって示され、
究極の成仏の因果を末法の人々を救う要法として明かされていきます。
①内外相対
外典・外道は、因果を説かないが、説いたとしても部分的で偏った因果観にとどまっている。
「因果を弁ざる事嬰児のごとし」
「自業自得」の思想
人間の生命の内に仏性という偉大なる変革の可能性と力が本来的に具わっているという真実を知っている
現在の自身の意志と行動によって自身の運命を切り拓くことができる
②大小相対
小乗教では、戒を持ち瞑想に励むなどの修行を重ねて、
苦悩の原因である煩悩を断じて、平安な境地である涅槃を得ることを目指します。
他者に幸福を広げようとするものではありません。「灰身滅智」
大乗教では、小乗教のように煩悩を排除するものではなく、
煩悩のある生命に悟りの智慧を開き現して、煩悩を正しくコントロールし、
清浄で力強い主体的な生命を築くこと さらに他の人々をもすくっていく 「煩悩即菩提」
③権実相対 大乗教にも二種類
「権大乗教」では、自分の悟りのみを追求するとして嫌われていた二乗や、
インドの人々からは幸福にはなれないと見なされていた悪人、女性などは、仏界がともに具わっていない
人々の何らかの通念にあわせて説かれた方便の教え、すなわち「権教」
実教である法華経は、二乗や悪人・女性を含めて、あらゆる人々が平等に成仏できるという仏の真実の悟り
④本迹相対 幸福の因である仏界それを現実に開き顕せるかどうか
三世の因果を考えれば、永遠の生命であるから、無数の過去のなかの行いによって現世の報いがある
それを転換するためには、きわめて長期間にわたって、たゆみなく善行を行い、
生命にその成果を積み重ねていかなければならない。
いわゆる歴劫修行が必要 釈尊自身の成仏も歴劫修行の成果として今世で初めて得られたと説かれた。
「厭離断九」法華経本門では、五百塵点劫というはるかな久遠において、実は成仏しており、
それ以降にも菩薩としての寿命が続いている 九界の生命のままで仏界を開き顕すことができる 「即身成仏」
⑤種脱相対
実際に己心の仏界を覚知する 凡夫が到底、為しうることではない。
本門文上では、凡夫に即身成仏・一生成仏の道が直ちに開かれたわけではない。
文底の仏法では、大聖人が凡夫の身のままで、
南無妙法蓮華経によって己心に成就された仏界の生命をそのまま顕された御本尊を明鏡とし、
大聖人御自身を手本として、自身に仏界があると深く信ずることにより、
直ちに自身の仏界を開き顕すことができる。