[13217] 題名:美智子なきわが家の十年
名前:KOKONIMO
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投稿日:
2025/06/16(月) 19:40
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「潮」1970年6月号より引用
~美智子なきわが家の十年~
樺 光子(故・樺美智子の母)
その渦中で生じた一つの死、それは名も知れず、ひっそりと咲
きかけていた野辺の花のような一人の娘の死でした。
けれどなんと大ぜいの人の涙が小さな娘の上に流されたことで
したでしょう。それらの人々は、高級サラリーマンを除いた、
働く階層の人々であったろうし、権力者と対立した民主主義者、
宗教家、そして子を持つ親たち、そうした温かい心の持ち主で
あったでしょう。それはひたひたと押し寄せ、特になす術もな
くいた意気地のない私に対して激励となってあらわれれたので
した。それから「私の十年間」は始まったのでした。
美智子の死の前日に、私との間に静かな話あいが交わされまし
た。最後に美智子は思いつめたようにいいました。「お母さん
は私さえ家にいれば、それで満足に思うの?私の友だちが沢山
デモに行っても、私さえ行かなければそれでいいと思うの?そ
んなつまらないことを考えないで、どうぞお母さんも理想を持
って生きてちょうだい」。その言葉を聞いた時の衝撃を、私は
生涯忘れないだろうと思います。
~ 以上、引用終わり
この頃の「潮」は大好きだった。愛読者だった。
誰に言われずとも購読していた。しかし、変わってきた。
違和感のピークは、電気事業連合会の「原発全面広告」だった。
そこに<3.11>があった。次号からチャッカリとひっこめた。
数か月後、このような記事に出会った。見ていたのだと思った。
https://www.mynewsjapan.com/reports/1477
2015年頃までは、それでも購読していたが、次第に自公政権の
広報誌のような、そうではないような、ダブルスタンダードの
編集内容に嫌気がさし、購読はやめた。
話は変わって、故・樺美智子さんの父、樺俊雄さん。
中央大学教授等を経て、1971年、創立者の開学の精神に共鳴し
て、創立と同時に創価大学教授に。亡くなる1980年まで、社会
学者として教鞭をとっている。