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~~~~を通り越して、誠に哀れです
「天台沙門」という点については、わたしは「法華宗」の意味するところから、
先に記しました。
元来法華宗とは天台宗を指すのであって、当時、法華宗とコミットメントすれ
ばそれは天台沙門にほかならないのではないのかという意味です。
有師も化儀抄の中では「法華宗」という宗名を使っていると思いますが、いか
がなもんでしょう?
石山の御会式は興師だけが「日蓮聖人の弟子」として『申状』を出し、他の五
老方は「天台沙門」と名乗ったと非難していますが、悪玉の代表のように言わ
れる○師も「日蓮聖人遺弟○○申」とし記した『申状』が日宗全に載り、○師
も「日蓮聖人遺弟○○謹申」となっています。
この例を見ても『富士一跡門徒存知事』の「一、五人一同に云はく…天台沙門
云云」の批判はどうも直ちに信用できないところがあります。
身延離山について
『身延離出書』に、
「久遠寺ノ大檀那波木井殿ニ三ツ謗法之有ル依テ 日昭 日朗 日興 日頂 日持
ノ五人ハ同心ニ彼ノ山ヲ出ヅル事一定也…彼ノ○○ハ日蓮ノ御弘通ノ本意ヲ背
キ大謗法…」
とあり、重須の五一相対(五老 vs 興師)はいささか趣を異にしていまよ。