[12912]
3代会長を守り抜け!──これが戸田先生の遺言であった。
牧口先生と戸田先生の時代。そして戸田先生と私の時代。
この三代の時代は、師弟は完璧だった。厳格だった。
この三代の会長に脈打つ師弟の精神を、絶対にあいまいにしてはならない。
おろそかにしてはならない。 師弟を失えば、学会は崩れる。
幹部が生意気になったり、いい気になって、
峻厳なる三代会長の精神を失えば、学会は壊れてしまう。それは仏法の破壊に通じる。
自分が中心なのか。師匠が根本なのか。この一点が狂うと、すべてが狂ってくる。
厳しいようだが、皆のため、学会の未来のために、私は厳然と言い残しておきたい。
私は、どこまでも、牧口先生、戸田先生の正義を語り抜いていく。
後継の青年のなかから、一人でも二人でも、本物の弟子が育ってくれれば、それでいいのだ。
鋭い信心の光線を放ちゆく、「真剣の一人」が出てくるのを私は待っている。
御聖訓には、「外道や悪人は如来が説いた正法を破ることはできない。
仏弟子らが、必ず仏法を破るのである。『師子身中の虫が、師子を内から食う』といわれる通りである」
(御書957ページ、通解)と、厳重に戒められている。
師弟を忘れ、師恩を仇で返し、真の弟子の道を見失えば、そこから「破和合僧」が起こる。
「破和合僧」を犯す敵は、内部から出るのである。