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現在、ローマといえば、キリスト教の総本山ですが、3世紀のローマでは最大の敵であったことを
「俺たちは絶対皇帝には従わないぞ!!」
当時のローマでは、16人が暗殺され、50年間で26人もの皇帝が登場するなど
皇帝がコロコロと入れ替わり、権威は地に落ちていました
このままではまずい、誰も私に従わないローマがバラバラになってしまう
頭を悩ませた当時の皇帝は、一つの“切り札政策”を実行します。
なんと、皇帝の地位を高めるために、皇帝である自分を「神」であるとし、
人びとに崇拝させることにしたのです。
しかし、それに反発する巨大勢力がいました。それが、キリスト教徒たちでした。
「私たちの神は皇帝ではない!」 「私たちの神はイエス様だけだ!
絶対に皇帝には従わない!!」
一向に政策に従わないキリスト教徒たちに、皇帝は大激怒
キリスト教徒を捕らえて円形闘技場に引き出し、ライオンに食わせるといった
公開処刑を行なったり
キリスト教徒の財産を没収したり、身体を焼いて切り刻んだり
教会に押し入り、見つけた聖書を焼き捨て、建物を完全に破壊したり
と、迫害に迫害を重ね、キリスト教徒を根絶しようとしました。
しかし、どんなにキリスト教徒を迫害しても、キリスト教徒は一向に
減る様子がありませんでした。
むしろ、迫害に反比例するように、どんどんと信者数を増やし、
脅威を増し続けていたのです。
「皇帝によるローマ統治もここまでか」
ローマ帝国が絶望に包まれた時、ここで一人の男が現れました。
なんとこの男、このようにボロボロで分裂されていたローマを一つに統合し直し
後に歴代最長の在任期間でローマを統治し、後に「偉大な王」という称号で
語り継がれるようになるのですが、
この男のローマ復活劇には、知られざる”カラクリ”が隠されていました。
というのも彼は、迫害していたキリスト教を逆に”道具”として利用し、
聖書を改竄することでローマを復活させたのです。
では一体、キリスト教を「道具」に使うとはどういうことなのでしょうか?
なぜ、「聖書」が改竄されたのでしょうか?
そして、どのようにしてこの男はローマ帝国を復活させたのでしょうか?