[12712]
習近平の軍改革と粛清の強行が、
結果として彼自身の権力基盤を
揺るがしています。
2015年から軍の再編を進め、
ソ連式からアメリカ式への転換を図ると同時に、
ミサイル部隊「ロケット軍」を創設しました。
しかし、自身の権威を高めるために繰り返した粛清により、
将校は43回も処分され、多くが投獄・自殺・不審死に
追い込まれました。
その象徴がロケット軍で、司令官の幹部が全員失脚しました。
自分の実力を実際以上に評価している、
という習近平の思い込みが背景にあるのです。
さらに2024年3月には、国防副主席の何衛東が
全人代出席直後に拘束され、
その事実は米国防総省筋の情報や中国国防部の曖昧な
対応によって裏付けられました。
他にも
・東部戦区司令官
・武装警察司令官
・ロケット軍現司令官
と、習近平派の大物が次々と失脚。
習近平の軍内支持基盤はほとんど崩れかけている、
あるいは完全に崩れたと言わざるを得ません。