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御書全編をとおしての大聖人の仰せは、その一つの結論として、
まず「御本尊根本」ということである。
妙法のみを純粋に唱え行じきっていくという 「但南無妙法蓮華経」の一念である。
たとえ御本尊を受持し、題目を唱えていても、広布へと向かう「心」なのかどうか。
その奥底の「心」が一切を決める。
わがままな心、愚痴と文句の心、疑いの心、要領主義の心、慢心、増上慢の心などは、
自他ともの不幸の因である。何ひとつ定かには見えない。善悪の基準もわからなくなる。
自身のみならず、眷属も不幸に堕としてしまう。
どうしたら健康で、生き生きとした人生を歩んでいけるか。
さまざまな智慧や工夫は必要である。しかし、根本は信心である。題目である。
朗々と題目をあげ、真剣に祈ることだ。
悩んでいる人、落ち込んでいる人には、
どんどん励ましの言葉を送っていただきたい。「声仏事を為す」である。
あなたの場合は、病気をかかえていても、『あそこまで、元気に生きられるんだ』
『あれほど、長生きができるんだ』『あんなに幸福になれるんだ』と、
同じ病をもった方が、感嘆するような、人生を歩んでいってください。
そうすれば、仏法の力の見事な証明になります。それが、あなたの使命です。