[12640]
本末有善の衆生に対する化導こそは、
久遠元初の自受用報身如来による下種によらなければならない。
その種子の本体は、寿量文底・三大秘法の南無妙法蓮華経なのであります。
一生のあいだに種・熟・脱のすべての過程が一挙に具わるのです。
更にいうならば、一瞬の生命の中に種・熟・脱を含むといってよい。
したがって、即身成仏が可能なのであります。
これが、文底仏法における種・熟・脱の法門であります。
700年前、日蓮大聖人が出現され、
大御本尊を建立されたのは、広宣流布の「種」を下されたことになります。
「功徳とは六根清浄の果報なり、
所詮 今日蓮等の類い 南無妙法蓮華経と唱え奉る者は 六根清浄なり」(P762)