[11986] 題名:先生指導(抜粋)です。
名前:末端信者
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投稿日:
2025/01/24(金) 15:00
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「価値創造」が創刊されたのは一九四一年(昭和十六年)の七月。
創刊号には、牧口会長の講演論文が掲載された。タイトルは「目的観の確立」。
″日本は行き詰まっている。将来の見通しが全く立っていない″と、深く憂えた論文である。
将来への何の見通しももたない無責任な政治家や軍人や学者たちと、
牧口先生の観点は、まったく違っていた。日本の行き詰まりの根本原因を、
「哲学の不在」「目的観の欠如」と鋭く見抜いておられた。
「目的なしの行動は、暗中模索で成功しない」。
なかには「金がたまれば生活が出来幸福になれると思うて居るものがある」
しかしそれは、確固たる目的観とは、とうてい言えない。
そうした生き方は「ある場所まで行けば、その先が見えると思うて行くのと同じ」であり、
漫然と進んでいるのは、不安定このうえない。
要するに「究竟(=究極)の目的が確定せずして、中間の目的は定まらない」のである、と。
その通りである。ここに、人生と社会の根本問題がある。
それでは、その「究極の目的」とは、どうすれば見つかるのか。
″それは、自分だけ、家族だけ、国家だけに閉ざされていたのでは分からない。
「世界」に心を開け!″と牧口先生は訴えた。「世界が解らずに、国家が分かるものでない」と。
続いて「国家の生活が立たないでは一家の生活が立とうはずはない。
ゆえに一家の生活を確立せんとするには国家の生活が確立せねばならぬ。
世界の生活が確定せねば国家の生活は定まらない」とある。
しかし、「世界」を知るといっても、現在の表面的な姿を見ているだけでは分からない。
「世界は過去現在将来の三世が分からなくては分からぬ。三世にわたる因果の法則が解ってこそ初めて、
現在の各自の生活の確立ができるのである。それは現世に限られた科学の力では出来ない」
ここに、三世永遠の生命観を解き明かした、正しき日蓮仏法が不可欠な所以がある。
生命尊厳の哲理を実践していく以外に、
「自他ともに幸福を満喫していく」という最高の目的観に生ききることはできない。
これが、牧口先生の堂々たる論調であった。明快なる哲学である。本当に偉大な先生であられた。
先生の主張通りに、「究極の目的観」を抱き、最も正しい道を進んでいるのが、皆さまなのである。
いかなる有名人よりも、虚像の指導者よりも、事実の上で、人を幸福にしている。
誇らかに胸を張っていただきたい。
牧口先生は、『創価教育法の科学的超宗教的実験証明』を出版された。
そのなかで先生は、「世界平和の実現」を厳然と論じておられる。
「仏法の極意に基かなければ、教育の革新は到底できない。
教育の革新ができなければ、幾百千の会議を重ねても、世界平和の実現は到底できない」と。
牧口先生は、世界の平和の建設のため、民衆の幸福のために、「精神の根本的な建て直し」を叫ばれた。
「所詮、宗教革命によって心の根底から建て直さなければ、
一切人事(=人間社会の一切の出来事)の混乱は永久に治すべからず」
人間社会の混乱を正していくには、「宗教革命」「精神革命」しかない、と。
万事、「心こそ大切」なのである。
今、世紀末の「哲学なき世界」にあって、心ある人々は、牧口先生の先見と卓見に刮目し始めている。
勤行・唱題は、小宇宙である自分自身を、大宇宙の根本のリズムに合致させゆく崇高な儀式である。
御本尊へ合掌し、勤行・唱題する。その声は、すべての仏・菩薩、諸天善神のもとに届いている。
そして、目には見えないが、全宇宙の仏・菩薩、諸天善神が、その人を守り囲んでいく。
その″真ん中″に自分がいることになる。
東天に向かって、諸天善神の代表である大日天にあいさつし、諸天に法味を捧げる。
その後、御本尊に向かうと、全宇宙の諸天善神がいっせいに、自分と一緒に御本尊に向かって合掌し、
自分が願った通りに、諸天が動いていく。
題目をあげるということが、どれほど、すごいことか。
すべての仏・菩薩、諸天が味方になるのである。だから人類を救う力がある。救う使命がある。