[11891] 題名:日目再誕説
名前:霞ヶ関リークス
◇5WBnmh.AZo
MAIL
投稿日:
2025/01/15(水) 21:20
2001:ac8:88:2000:8e28:d35d:e7ba:7e0c(IPv6:) (2001:ac8:88:2000:8e28:d35d:e7ba:7e0c)
石山では保田と要山の伝承を自山のものの如く扱い、日目再誕説を捏造しまし
た。
これは以下の保田文献に、まず根拠が求められます。
我師『申状見聞』に
「目上御遺言に曰く此の申状奏せず終に臨終す此の土の生を受ける所用無しと
雖も今一度人間に生れ此の状を奏す可し、若し此の状奏聞の人未来に於て之れ
有らば日目が再来と知る可し」
これは実は、保田・要師が実際に行ったことで、この人物こそ、目師の再来人
であるという伝説が保田で次に生じるのですが、大石寺では、この遺言だけを
採って自山向けにアレンジし直します。この場合、『日興跡条々事』
という大石寺文書の「本門寺建立の時は日目を座主と為し、日本乃至一閻浮提
の山寺等に於いて半分は日目嫡子分として管領せしむべし」という件と連合さ
れます。
尊門に代表される富士門における広宣流布観は上述の日目再来説より更に強固
です。広宣流布の暁には日目のみならず、蓮師、興師、そして、朗師の4人を
四菩薩に凝らし、以下のように言われます。
「日興先をかくれば無辺行菩薩か・日朗後をひかうれば安立行菩薩か・日蓮大
将なれば上行菩薩か・日目は幡さしなれば浄行菩薩か…上行菩薩は大賢臣と成
り・無辺行菩薩は大賢王と成り・浄行菩薩は大導師となり・安立行薩大関白
或は大国母と成り、日本乃至一閻浮提の内一同四衆悉く南無妙法蓮華経と唱へ
しめんのみ、四大菩薩同心して六万塔を建立せしめよ、何れの在所為りとも
多宝富士山本門寺上行院と号す可きなり時を待つ可きのみ」
(百六箇抄)
やや煩雑な記述なので整理すれば
日蓮-上行菩薩-大賢臣(実質的為政者)
日興-無辺行菩薩-大賢王(天皇)
日目-浄行菩薩-大導師(本門寺法主)
日朗-安立行菩薩-大関白/大国母(天皇の補佐、あるいは皇后)
であると言うわけです。
そして、広宣流布の時はこの4人は、それぞれ以上のような役柄で再来して、
「日本乃至一閻浮提の内一同四衆悉く南無妙法蓮華経と唱」えさせるばかりで
あるといい、そして、この四菩薩の変化、日蓮・日興・日目・日朗の四人が心
を合わせて六万坊を建立すると言います。
極めつけは「何れの在所為りとも」ともいい、本門寺の建つべき場所に特定が
ありません。
蓮師が臣であることを前提に、天皇(興師)・関白/皇后(朗師)・本門寺住
職(目師)で六万坊、戒壇建立で、その結果、万民に題目を唱えさせるという
筋書きになっています。