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[10541]

題名:シン・広宣流布5

名前:ジョーカー

MAIL 投稿日: 2024/09/18(水) 22:24 240f:79:8f6a:1:4025:a1ff:2cf:8862(IPv6:kddi-jpnic-jp-20171026) (240f:79:8f6a:1:4025:a1ff:2cf:8862)

佐藤優氏著の「創価学会と平和主義」(朝日新書)のあとがきに「創価学会と公明党は、行き過ぎた政教分離を克服し、より緊密な関係(王仏冥合)を可視化すべきであるという私見も記した。読者の率直な見解を聞かせていただければ幸甚だ。」と書かれていたので、少々私の見解を述べようと思う。

まず、佐藤優氏が、この結論に至ったと思われるキーワードを同書より引用したい。
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「公明党の会合で、創価学会の話題が全く出てこないということになると、外部の人間からは、『この人たちはどこまで正直なのか?』と、かえって疑念の目で見られてしまいかねない。」

「創価学会と価値観を共有していることを感じさせる文言は、二〇〇六(平成十八)年に開かれた公明党全国大会で採択された新宣言の中に、『「日本の柱」たらんとの創立の決意に立ち』という一節くらいだ。」

「公明党にも、自分たちが日蓮仏法の流れを引く創価学会の価値観を基盤にした政党だと宣言する選択肢があるはずだ。」

「公明党が過度な世俗路線に走りそうになると、常に池田氏が軌道修正を行う。王仏冥合の精神が、生きているのである。」

「現在の公明党が置かれた状況で、さらに創価学会と距離を置くことになると、己を貫く背骨を失ってしまい、中道右派や右派政党の中に埋没してしまうだろう。だからこそ、公明党と創価学会はお互いの距離を、外部の人間の目にも見える形で縮めるべきだと私は考えるのだ。」
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池田先生の公明党へのスタンスは、選挙の支援はするが、政策等はすべて党内で決定していくこと。そして、学会の支援がなくても民衆に支持、信頼され、自立していくこと。これが私の認識であるし、文献を読めばそのように書いてある。現在の学会の現場でも同じような認識で、支援はするけど、当選後は議員にお任せの姿勢である。

仮に、王仏冥合の理念を強化し、創価学会の現場に持ち込むとどうなるか。組織をあげて、公明党の動向を絶えずチェックし、仏法に合致しているかを検証し、おかしければ声をあげる。そういった政治色の強い団体になり、ちょっときな臭い感じとなる。政策面でも議論が紛糾し、本来の創価学会とは逸脱した方向へと進みかねないのではないか。

現創価学会は、世俗化傾向にあると思う。例としてあげると、創価学会のCMや、聖教新聞の一般向けを意識した内容への転換、Z世代への気配り、フェスの開催等。社会へ配慮し、宗教色をなるべく消し、仏法用語をなるべく使わずに、スタイリッシュに広布を推進する。時代を読み、合わせ、うまく溶け込みながら進めているイメージである。

世俗化とは対照的に、王仏冥合ゴリゴリの路線(可視化)でいくと、創価学会の指導性として、「支援活動には功徳がある!」と明言し、公明党勝利が広宣流布そのものであると宣言。現代の折伏の要は、「支援活動なり」ということを明確化することになる。こうなった時に、どれだけの人が会内に残るだろうか。いよいよ創価政治学会の出来上がりといったところであろうか。この話は次回に続きます。




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