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題名：日中国交の裏面史　田中角栄 vs アメリカの黒幕

1972年
ひぐらしの鳴き始めた頃。

軽井沢にある、
日本の総理大臣・田中角栄の別荘に

「大統領補佐官」を
名乗るアメリカ人がやってきて、
単刀直入にこう言い放った。

「あなたの考えている
中国との国交回復を延期してほしい」

角栄は数週間後、北京で
日中国交回復の交渉を
する手筈だったのだ。

だがこれが、アメリカに
とって非常に悩みの種だった。

実は数ヶ月前に、
ニクソン政権が訪中し、

国交回復のために
尽力している最中だったのだ。

この状況で、日本に
先を越されては面目丸潰れなのである。


しかし…角栄は申し出を一蹴。


「今太閤」と呼ばれ、自民党内でも
最強の勢力を築き上げてきた角栄は
アメリカの要求を
拒否することなど気にも留めなかった。

ところが
角栄は夢にも思わなかったに違いない。
まさかこの時の対応が

後々…日本全土を揺るがせた
”昭和最大の政治事件”に
繋がるなどとは

国際ジャーナリストは、
この事件についてこう指摘します。

とにかくこの時の“角栄潰し”は凄かったのです。
我々日本人はほとんど知らないのですが、

「アメリカの黒幕」キッシンジャーが
田中角栄を逮捕させた。