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宿坊2の掲示板


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題名:師匠と我らとの関係 21(四条金吾に関連する御抄)後

名前:サム

MAIL 投稿日: 2024/10/12(土) 23:38 2001:ce8:127:e3a4:b1ba:4d12:760a:8735(IPv6:k-opticom-jpnic-jp-20030113) (2001:ce8:127:e3a4:b1ba:4d12:760a:8735)

師匠と我らとの関係 21(四条金吾に関連する御抄)後


「四条金吾に関連する御抄」における弟子との関係 後編


「経王御前のこと、二六時中に日月天に祈り申し候。先日のまぼり、暫時も身をはなさずたもち給え。その本尊は、正法・像法二時には、習える人だにもなし、ましてかき顕し奉ることたえたり。師子王は、前三後一と申して、ありの子を取らんとするにも、またたけきものを取らんとする時も、いきおいを出だすことは、ただおなじきことなり。日蓮、守護たるところの御本尊をしたため参らせ候ことも、師子王におとるべからず。経に云わく『師子奮迅の力』とは、これなり。」(経王殿御返事 新1632頁・全1124頁)文永10年8月 52歳御作
現代語訳:経王御前の事は、昼夜に日月天に祈っております。先日差し上げた御本尊は、しばらくも身から離すことなく受持していきなさい。その御本尊は、正法、像法の二時には、習い伝えた人すらいません。ましてや書き顕わした事は絶えて無かったのです。師子王は前三後一と言って、蟻の子を取ろうとする時にも、また獰猛なものを取ろうとする時にも、その勢いは、全く同じです。日蓮が守護の御本尊をしたためるのも師子王に劣らぬ姿勢によって顕したのです。法華経涌出品に「師子奮迅の力」とあるのはこれなのです。
※経王殿(経王御前)は、四条金吾とその妻・日限女との間に生まれた娘であり、文永9年に生誕したと思われ、この年、四条金吾は、佐渡に流罪中の大聖人に娘の病気平癒の祈念をお願いし、本抄は、それに対する御返事だと思われます。大聖人は大変心配されて、御自身が全生命を注いで図顕された御本尊を四条金吾に授与されたのです。


「この曼荼羅能く能く信ぜさせ給うべし。南無妙法蓮華経は師子吼のごとし、いかなる病さわりをなすべきや。鬼子母神・十羅刹女、法華経の題目を持つものを守護すべしと見えたり。さいわいは愛染のごとく、福は毘沙門のごとくなるべし。いかなる処にて遊びたわぶるとも、つつがあるべからず。遊行して畏れ無きこと、師子王のごとくなるべし。(中略)ただし御信心によるべし。」(経王殿御返事 新1633頁・全1124頁)
現代語訳:この曼荼羅をよくよく信じていきなさい。南無妙法蓮華経は師子吼の様なものです。どの様な病気が障害になるのでしょうか。鬼女母神、十羅刹女は、法華経の題目を持つ者を守護する、と経文に説かれています。幸せは愛染明王の様に、福運は毘沙門天の様に備わっているのです。たとえ、どの様な場所で遊びたわむれていても、災難が起こる筈がないのです。悠々と遊行して畏れの無い事は師子王の様なのです。(中略)ただし、御信心によるのです。
※過日授与した御本尊は、強盛な信心があれば、諸天善神が守護されるので、福運に満ちた境涯に成っていくと述べられています。


「法華経の剣は、信心のけなげなる人こそ用いることなれ。鬼にかなぼうたるべし。日蓮がたましいをすみにそめながしてかきて候ぞ、信じさせ給え。仏の御意は法華経なり、日蓮がたましいは南無妙法蓮華経にすぎたるはなし。妙楽云わく『顕本遠寿をもってその命となす』と釈し給う。経王御前には、わざわいも転じて幸いとなるべし。あいかまえて御信心を出だし、この御本尊に祈念せしめ給え。何事か成就せざるべき。」(経王殿御返事 新1633頁・全1124頁)
現代語訳:法華経という利剣は、信心の殊勝な人が用いてこそ役に立つのです。鬼に金棒なのです。(この御本尊は)日蓮の魂を墨に染め流して書いたのです。信じなさい。(釈迦)仏の本意は法華経です。日蓮の魂は南無妙法蓮華経以上に越えたものでは無いです。妙楽大師の法華文句記に「(此の経の)本地の遠寿を顕わすことをもってその根本となす」と解釈されています。経王御前にとっては、今の禍いも転じて幸いとなるでしょう。心して信心を奮い起こしてこの御本尊に御祈念していきなさい。何事も成就しない訳が無いのです。
※強き信心で御本尊に祈念すれば、経王御前の禍いも転じて幸せとなる、と結ばれています。本抄は、比較的短いお手紙ですが、御本尊に対する重要な御指導が多く書かれているので、続けて御文を紹介させて頂きました。宗門は、弘安2(1279)年より6年も早い文永10(1273)年の本抄の御文を楠板の戒壇本尊の文証としていますが、間違いである事は明白です。


「孔子は九思一言、周公旦は浴する時は三度にぎり、食する時は三度はかせ給う。古の賢人なり、今の人のかがみなり。されば、今度はことに身をつつしませ給うべし。よるは、いかなることありとも、一人そとへ出でさせ給うべからず。たとい上の御めし有りとも、まず下人をごそへつかわし   99て、ないない一定をききさだめて、はらまきをきて、はちまきし、先後左右に人をたてて出仕し、御所のかたわらに心よせのやかたか、また我がやかたかにぬぎおきて、まいらせ給うべし。家へかえらんには、さきに人を入れて、とのわき、はしのした、むまやのしり、たかどの、一切くらきところをみせて入るべし。しょうもうには、我が家よりも人の家よりもあれ、たからをおしみてあわてて火をけすところへつっとよるべからず。まして走り出ずることなかれ。出仕より主の御ともして御かえりの時は、みかどより馬よりおりて、いとまのさしあうよし、ぼうかんに申して、いそぎかえるべし。上のおおせなりとも、よに入って御ともして御所にひさしかるべからず。かえらんには、第一心にふかきようじんあるべし。ここをばかならずかたきのうかがうところなり。人のさけたばんと申すとも、あやしみて、あるいは言をいだし、あるいは用いることなかれ。」(四条金吾御書 新1599-1600頁・全1175-6頁)建治4年1月 57歳御作
現代語訳:孔子は「九思一言」にあり、周公旦は(客人があれば)髪を洗っている時は三度直ぐに止めて迎え、食事中の時は三度口中の食を吐いてでも、客を待たせず応対しました。それが古の賢人であり、今の人の鏡です。だから今度は特に自重していきなさい。夜はどの様な事があっても、一人で外へ出てはなりません。たとえ主君がお呼びであっても、まず下人を主君の所に遣わして、内々確かに御主君のお呼びである事を聞き定めて後、腹巻を着て鉢巻して、先後左右に人をたてて出仕し、主君の館の近所の、あなたに心を寄せる人の館か、又は自身の館に鎧を脱ぎおいて参上しなさい。また、家へ帰る時には、先に人を家に入れて、戸の側・橋の下・厩のうしろ・高殿など、いっさい暗い所を見させてから入りなさい。火事の場合は、わが家から出火しても人の家から出火しても、財産を惜しみ、あわてて火をけすところへ近づいてはいけません。まして走り出る様な事があってはなりません。出仕から主君のお供をして帰る時は、御門の所で馬から降りて、用事がある旨を判官に言って、急いで帰りなさい。主君の仰せであっても、夜半に入ってお供して御所に長くいてはなりません。帰る時には、一層、心に深く用心しなさい。帰る機会を必ず敵が狙うからです。人が酒をあげようといっても、怪しんで、あるいは言葉を濁し、ある場合は、はっきり断わりなさい。
※九思一言とは、「九思の末に一言を出す」であり、物事の善悪・是非を充分に考慮した上でなければ言葉を出さない、という意味です。論語李氏に「孔子云く、君子に九思あり。視は明を思い、聴は聡を思い、色は温を思い、貌は恭を思い、言は忠を思い、事は敬を思い、疑は問を思い、忿は難を思い、得を見ては義を思う」とあり、九思は君子の九つ思いで、明・聡・温・恭・忠・敬・問・難・義です。大聖人は、四条金吾が命に及ぶ難を受けている事を知って、事細かに指導されています。


「ご所領、上より給わらせ給いて候なること、まこととも覚えず候。夢かとあまりに不思議に覚え候。御返事なんどもいかように申すべしとも覚えず候。(中略)
かの処はとのおかの三倍とあそばして候上、さどの国のもののこれに候が、よくよくその処をしりて候が申し候は『三箇郷の内に、いかだと申すは第一の処なり。田畠はすくなく候えども、とくははかりなし』と申し候ぞ。二所はみねんぐ千貫、一所は三百貫と云々。かかる処なりと承る。なにとなくとも、どうれいといい、したしき人々と申し、すてはてられて、わらいよろこびつるに、とのおかにおとりて候処なりとも、御下し文は給わりたく候いつるぞかし。まして三倍の処なりと候。いかにわろくとも、わろきよし、人にもまた上へも申させ給うべからず候。『よきところ、よきところ』と申し給わば、またかさねて給わらせ給うべし。「わろき処、徳分なし」なんど候わば、天にも人にもすてられ給い候わんずるに候ぞ。御心えあるべし。」(四条金吾殿御返事 新1604-5頁・全1183頁)弘安元年10月 57歳御
現代語訳:御所領を主君から新たに給わったとのお知らせ、真実とも思えぬほどです。夢かと本当に不思議に思い、御返事もどの様に申し上ようかと思ったほどです。(中略)
新しい領地は、これまでの殿岡の三倍もあると言われている上に、佐渡の国の者で、この身延の地に来ていて、よくその土地を知っている者の話によると、「三箇郷の中で、いかだという所は第一の場所であって、田畑は少ないけれども、その徳分は量り知れない」ということです。二か所は年貢が千貫、一か所は三百貫と、この様な場所と聞いています。ともかく今は、同僚にも親しい人々にも捨てられ、嘲笑されているのだから、たとえ殿岡より劣っている場所であっても、ご恩を給わりたい時です。いわんや三倍の所であるという。たとえどんなに悪い土地であろうとも、悪いということを、他人やまた主君に言ってはいけません。良い所、良い場所と言っていれば、また重ねて給わる事もあるでしょう。それを悪い場所だ、徳分が無いなどと言えば、天にも人にも見捨てられてしまうでしょう。深く心得るべきです。
※本抄を「所領加増の事」とされている通り、四条金吾は、遂に、法華信仰で誤解されていた主君・江間氏から、誤解が解けて三倍の所領地を賜ったのです。でも大聖人は、慢心をする事なく自重していく様に指導されています。


「さきざき申し候いしように、「陰徳あれば陽報あり」と申して、皆人は主にうったえ、主もいかんぞおぼせしかども、わどのの正直の心に主の後生をたすけたてまつらんとおもう心ごうじょうにして、すねんをすぐれば、かかるりしょうにもあずからせ給うぞかし。これは物のはしなり、大果報はまた来るべしとおぼしめせ。また、この法門の一門、いかなる本意なきことありとも、みずきかずいわずしてむつばせ給え。大人にいのりなしまいらせ候べし。上に申すことは私のことにはあらず。外典三千・内典五千の肝心の心をぬきてかきて候。」(陰徳陽報御書 新1613頁・全1178頁)弘安2年4月 58歳御作
現代語訳:前々から申している様に「陰徳があれば陽報がある」といって、同僚等はあなたの事を主君に讒言し、主君もまた本当なのかと思われていましたが、あなたが正直な心で主君の後生をお救いしたいと思う真心が強盛であり、数年間も続いたので、この様な利生を受けることができたのです。しかしこれは物事の始まりであって、大果報はまた後に来ると思っていきなさい。またこの法門の人々とは、たとえどの様な不本意な事があっても、見ず、聞かず、言わずして仲良くしていきなさい。おだやかにして、祈っていきなさい。以上申した事は私言ではありません。外典の三千余巻、内典の五千余巻の肝心を取り出して書いたのです。
※四条金吾の所領加増という功徳には「陰徳陽報」の原理が備わっており、これを続ければ大果報もあるだろうと指導されています。


「清澄寺と申す寺の諸仏坊の持仏堂の南面にして、午時にこの法門申しはじめて、今に二十七年、弘安二年太歳己卯なり。仏は四十余年、天台大師は三十余年、伝教大師は二十余年に出世の本懐を遂げ給う。その中の大難申すばかりなし。先々に申すがごとし。余は二十七年なり。その間の大難は、各々かつしろしめせり。(中略)
仏の大難には及ぶか優れたるか、それは知らず。竜樹・天親・天台・伝教は余に肩を並べがたし。日蓮末法に出でずば、仏は大妄語の人、多宝・十方の諸仏は大虚妄の証明なり。仏の滅後二千二百三十余年が間、一閻浮提の内に仏の御言を助けたる人、ただ日蓮一人なり。」(聖人御難事 新1618-9頁・全1189-90頁)弘安2年10月1日 58歳御作
現代語訳:清澄寺という寺の諸仏坊の持仏堂の南面で、正午の時に、この法門を唱えはじめて以来、今弘安二年まで二十七年を経過しています。釈迦は四十余年、天台大師は三十余年、伝教大師は二十余年の後に、それぞれ出世の本懐を遂げられました。その本懐を遂げられるまでの間の大難は、それぞれに言い尽くせないほどであり、今まで、しばしば述べてきた通りです。日蓮は、二十七年です。その間の大難は、既に各々がよく御存知の通りです。(中略)
これらの難は、仏の大難には及ぶか、あるいは勝れているかどうか、それは知りません。(しかし)竜樹や天親、天台、伝教は日蓮と肩を並べ難いのです。もし日蓮が末法に出現しなかったならば、仏は大妄語の人となり、多宝如来や十方の諸仏も、大虚妄の証明をした事に成ってしまうでしょう。仏滅後二千二百三十余年の間に、一閻浮提の中で、仏の御金言を助けた人は、ただ日蓮一人なのです。
※これまで大聖人御自身が多くの迫害を受けていたのに対して、教育を充分に受けてもいない熱原の農民達に直接難が及びそれにも全く動じない農民達の立派な信心の姿を知り、当時の中級社会であった武家層だけではなく農民等の民衆全般に亘って日蓮仏法が浸透したと確信して、此処に出世の本懐である「民衆仏法の確立」を宣言されたのですね。


「各々、師子王の心を取り出だして、いかに人おどすともおずることなかれ。師子王は百獣におじず。師子の子、またかくのごとし。彼らは野干のほうるなり。日蓮が一門は師子の吼うるなり。
故最明寺殿の日蓮をゆるししと、この殿の許ししは、禍なかりけるを人のざんげんと知って許ししなり。今はいかに人申すとも、聞きほどかずしては人のざんげんは用い給うべからず。たとい大鬼神のつける人なりとも、日蓮をば梵釈・日月・四天等、天照太神・八幡の守護し給うゆえに、ばっしがたかるべしと存じ給うべし。月々日々につより給え。すこしもたゆむ心あらば、魔たよりをうべし。我ら凡夫のつたなさは、経論に有ることと遠きことはおそるる心なし。」(聖人御難事 新1620頁・全1190頁)
現代語訳:各人は師子王の心を出して、どの様に人が威嚇しても決して恐れる事があってはなりません。師子王は百獣に恐れないのです。師子の子もまた同じです。(正法を誹謗する)彼等は、野干(狐の類)が吼えている様なものです。日蓮の一門は師子が吼えているのです。
故最明寺時頼殿が日蓮の伊豆流罪を赦免したのも、今の執権時宗殿が佐渡流罪を許したのも、日蓮に禍はなく、人の讒言によるもの、と知ったから許したのです。今後はなんと人が言っても、よく事情も聞かずに人の讒言を用いられる事は無いでしょう。たとえ、大鬼神が(味方に)付けた人であっても、日蓮を梵天・帝釈・日天・月天・四天王また天照太神・八幡大菩薩が守護されているので、罰することができないと確信していきなさい。月々日々に、信心を奮い起こしていきなさい。少しでもたゆむ心があれば、魔がそれに便りを得て(襲って)来るでしょう。我々凡夫の劣っている事は、経論に誡め説かれている事でも、自分には縁のない遠い事と思い、恐れる心が無いことです。
※門下に対して、誰がどの様に傲慢に圧力をかけても、屈する事無く王者の気持ちで接しなさい、更に世間の法にも逆らえないが仏法の法則は更に厳しい、と仰せですね。
本抄は、鎌倉在住の在家門下に贈られた御文ですが、大聖人はご自身の出世の本懐として「民衆仏法の基盤確立」を明示され、最後は四条金吾が保存していきなさいと御教示された重要な御書なのです。宗門は、この御文(弘安2年10月1日著作)を大聖人の出世の本懐として楠板本尊が建立(弘安2年10月12日)された文証としていますが、時系列で考えても大きな間違いなのは明らかです。


「先度、強敵ととりあいについて御文給いき。委しく見まいらせ候。さてもさても、敵人にねらわれさせ給いしか。前々の用心といい、またけなげといい、また法華経の信心つよき故に、難なく存命せさせ給い、めでたし、めでたし。(中略)
今度の大事は、この天のまぼりにあらずや。彼の天は剣形を貴辺にあたえ、ここへ下りぬ。この日蓮は首題の五字を汝にさずく。法華経受持のものを守護せんこと、疑いあるべからず。まりし天も法華経を持って一切衆生をたすけ給う。『臨兵闘者皆陣列在前』の文も法華経より出でたり。『もし俗間の経書、治世の語言、資生の業等を説かんも、皆正法に順ぜん』とは、これなり。}(四条金吾殿御返事 新1622-3頁・全1192頁)弘安2年10月23日 58歳御作
現代語訳:先頃、強敵と争いがあった事についてお手紙をいただき、詳しく拝見いたしました。それにしても、以前から、あなたは、敵人に狙われていたのでしょう。しかし、普段からの用心といい、また勇気といい、また法華経への信心が強盛な故に、無事に存命された事は、この上もなくめでたいことです。(中略)
この度あなたが強敵から逃れられたのは、この天(摩利支天)の守護によるものでしょう。摩利支天は、あなたに剣形の大事を与え、守護したのです。この日蓮は、一切の諸天善神が守るべき首題の五字をあなたに授けるのです。法華経受持の者を守護する事は断じて疑いないのです。摩利支天自身も法華経を持って、一切衆生を助けるのです。剣形兵法の呪文である「兵闘に臨む者は皆陣列して前に在り」の文も結局、法華経の文より出たものです。法華経法師功徳品に、「若し俗間の経書、治世の語言、資生の業等を説かんも、皆正法に順ぜん」とあるのはこの意なのです。
※本抄は別名「法華経兵法の事」であり、四条金吾は所領の加増後も、幾度も命を狙われており、常に用心して行動すべきだが、法華経を護持する事が法華経の兵法であり、何の兵法よりも最も優れていると御指南されています。


「ただ心こそ大切なれ。いかに日蓮いのり申すとも、不信ならば、ぬれたるほくちに火をうちかくるがごとくなるべし。はげみをなして強盛に信力をいだし給うべし。すぎし存命不思議とおもわせ給え。なにの兵法よりも法華経の兵法をもちい給うべし。『諸余の怨敵は、みな摧滅す」』の金言むなしかるべからず。兵法・剣形の大事もこの妙法より出でたり。ふかく信心をとり給え。あえて臆病にては叶うべからず候。」(四条金吾殿御返事 新1623頁・全1192-3頁)
現代語訳:ただ根本は心が大切なのです。日蓮があなたの事をどの様に祈ったとしても、あなた自身がこの仏法を信じなければ、濡れた火口に火を打ちかける様なもので(無駄になってしまいま)す。(従って、なお一層、自分自身を)励まして、強盛な信力を出していきなさい。過日、強敵に遭遇しながら、無事に助かった事は、全く御本尊の不思議な功力だと思いなさい。いかなる兵法よりも法華経の兵法を用いていきなさい。法華経薬王品の「諸の余の怨敵、皆悉く摧滅す」とある金言は決して空言ではないのです。兵法剣形の大事もこの妙法より出たものです。この事を深く信じていきなさい。あえて臆病では何事も叶わないのです。
※何事も剛盛な信力に加えて、臆病ではなく勇気を持つことが大切である、と大聖人は仰せです。


◎四条金吾(1230-1300)は、大聖人(1222-1282)より8歳若かったが、気象が激しく、純情で忠義の心厚き人で、武道・学問に優れ医術の心得もあったとされています。建長8年27歳頃に大聖人に帰依し、竜の口の頸の座では金吾自身も死を覚悟して御伴され、大聖人が佐渡に流罪されると佐渡の地から開目抄を賜っている。家族や自身の内情を常に大聖人に御報告され、主君江間氏を折伏された際に難を受けらたが怯む事も無く、強信をもって大聖人に御仕いされ、71歳で亡くなられたとされています。まさに我々末代信者の鏡であられたのですね。


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