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(発行=23.03.28)
浅井昭衛が以前、原発は必要と力説
原発回帰を批判する前に過去の指導を撤回せよ
今は顕正新聞で「原発の即時全廃・廃絶」と
邪教・顕正会の三月二十五日付の顕正新聞の「世相閻魔帳」欄で「『原発回
帰』に舵を切った岸田首相の度し難い不見識」という見出しを立て、批判記事
を載せている。その中で「(浅井が)『原発廃絶特集号』等を以て原発の即時全
廃・廃絶を叫ばれ、原発災害の恐ろしさを具に指導下さった」と書いて「岸田
の佞人ぶりには憤慨がこみ上げてくる」「メディアの腑抜けぶりは実に度し難
い」等と感情を露わにしている。
この「世相閻魔帳」の記事を書いた者は勉強不足で、浅井昭衛が原発の強力
な推進論者であった事実を知らないらしいので教えよう。
浅井は「原発がないと経済成長は三分の一になって、生活できない」「原発に
反対するなら、死亡事故の多い自動車を止めねばならない」「原発反対は感情
論」「原発問題なんか小さい」等と強調していた。
ところが、平成二十三年三月十一日の東日本大震災とそれに伴う大津波によ
り、東京電力の福島第一原子力発電所で発生した事故を機に、豹変した浅井は
従来の主張を撤回しないまま、無節操にも突然、正反対のことを言い出したの
だ。
平成二十四年二月に原発全廃特集号、同年四月には原発廃絶特集号の機関紙で
「原発を即時全廃・廃絶せよ」と叫んでいる。
原発に賛成か、反対か、どちらが浅井の本心なのか、それは分からないが、素
知らぬ顔で持説を変更して、勧誘に都合の良いことを言うのが変節漢・浅井の
手口なのである。以前も再三、紹介したが、平成五年六月六日の青森大会で予
め用意された「原子力利用」についての質問に対する浅井の「原発は絶対に必
要」との回答を以下に掲載する。
☆ ☆
質問 青森県・六ヶ所村の核燃料基地が話題になっていますが、日本の原子力
利用をどう見たらよろしいでしょうか?
浅井の回答 青森だけなんですかねえ、今の原子力のエネルギーの核燃料基地
っていうのがあるのは六ヶ所村に。おそらく、まあ、そこが一番、適当だって
いうんで日本政府が選んだんでしょうけどね。
まあ、これは直接、仏法とは関係ない、あのー話題でありますけど、まあ私
は、こう思うんですね。
えー、今この発展しつつある経済、この経済発展を支えているエネルギー、
これはもう石油には頼れないんだろうと。今後、石油は枯渇しますからね。
そうすると、どうしても、もう、いかなる国も人類全体が新しいエネルギー源
としてですね、原子力に頼らざるを得ない。
これもし頼らないということになってくると日本の今の経済生活、どうなんで
しょうか、大変なことになるんでしょうね。
おそらく今の、あれでしょ、エネルギーの中で全国の発電量の三十%迄いっ
てるんじゃないですか、現在、原子力の発電が。だから原子力を全部、日本人
がですね、ダメだ捨てろ、捨てろと言うと、三十パーセントの電力がなくなっ
ちゃうから、経済成長も三分の一にダウンしちゃう。と、日本は生活できない
ですね。
それ、日本だけじゃない。全世界が、もう核エネルギーっていうことを使っ
て、現在の生活が成り立っている。まあ、そこで私、思うんですね。もうロシ
アのような、もう、ああいう国になりますとね、核燃料は使い捨て、そして管
理はメチャ、メチャ、だからチェルノブイリみたいなことが起こるんですね。
ああいう使い方はいけないけれども、核燃料をもう避けて通ることができない
んだったらば、それを完全に安全管理する、これやっぱり、人間の一つの知恵
なんでしょ。
その中においては、日本の国は最も用心深く安全に管理しているんではない
か、私、そう思うんですね。
もし、それを核燃料を核アレルギーからですね、全部、捨てろ、捨てろって
言うのは、今の日本の経済生活を全部、否定して昔に戻るんだと、もう電力な
んかいらないと、言うんだったら構いませんけども、今の生活を維持しようっ
ていうんだったら、核エネルギーっていうことを、無視することはできないん
だから、これを用心深く安全管理する日本なら、それをやれているんではない
かと思う。
ところが、何でこれを反対、反対、反対ってことが、これ、喧しいかといい
ますとですね、これ社会党が言ってるんですよ。
実は、社会党が以前から反対していることは三つあったんですね。自衛隊反
対、これは違憲、憲法違反です。自衛隊なんか解体しろ。
もう一つ、原発反対っていうんでしょ。現行の原子力、原子力の核は核兵器
に通ずる、なんて言って、みんなが日本人はヒロシマ・ナガサキっていうんで
核アレルギーを起こしている。それに与同してですね、その原発もいけないっ
ていう。
それからもう一つ、日韓、この条約を破棄しろ、と言って、韓国との交渉も、
これするなと、こう言ってる。
で、このようなことを今になってみて社会党が困っちゃって、これじゃもう
この、選挙負けるということで全部それを変更し始めたでしょ。
自衛隊も容認すると。原発も容認する、なんて言ったけど、もう既に遅い。
そのように社会党が騒ぎに騒いだから、みんな国民が何か、私は誤解をしてい
る。社会党が何故、騒いだかわかりますか? ソ連の政策だったんですよ。
ソ連が何としても日本を弱くしようと、それで自衛隊を解散させろと。で自衛
隊は違憲、違憲、憲法違反って、それから原子力、 これを日本が利用するっ
てことは、ますます経済発展になる。だから原発反対しろと。それに社会党が、
いわゆるソ連の、日本に対する対日謀略の手先になった。
ですから、今、社会党が、一番触れられたくない問題が何かというと、ソ連
から資金援助を受けたんですね。ソビエトから物凄い資金援助を受けてきた。
この場合、これは今、ソビエト共産党が崩壊することによって機密文書が出
て、どんどん社会党に援助したことが文書が出てんで、社会党が一番困ってる。
このように、外国からお金をもらって日本の国益に反するようなことをやっ
ておったのが、あのかつての社会党だったんです。そこに今の社会党の誠に惨
めったらしい姿が出てきてるんですね。
まあ、そこに私は今のこの原子力発電っていうことを反対、核エネルギー反
対って言って、これを全部、破棄しろというんだったら、そいで危険だという
んだったら、しかし日本でもって、この原発でもって誰が死んだんでしょうか
? 誰も死なないでしょ。私は非常に用心深くやられてると思うし、もし、こ
れが危険だ、危ないんだって言って止めるんだったらね、自動車乗るのをやめ
たらどうかと思う。
原発じゃ、まだ死んでないけど、自動車じゃ年間一万数千人死んでるんですか
ら、事故でもって。それこそ一万数千人から死んでる自動車、みんな止めろっ
て言って、ホントはこれに賛成しなきゃならない。
また、ゴールデンウィークなんたって、あれやると必ず、山で死んだ、海で
死んだって、必ず数十人、毎年死ぬんですよ。休まない方がいいじゃないです
か。
だから、そうなってくるとですね、今の核、この、原発反対ってことは、い
かにも感情論なんだと、私は思うんですね。
☆ ☆
この後、浅井は「原発の問題なんかちっちゃい」と言っていた。「世相閻魔
帳」では「(岸田は)原発回帰の方針を即刻撤回するべき」と書いている。だが、
浅井の「原発は必要」との以前の指導を撤回するのが先だ。