■
男と女の凡世 |
■
大洗無茶氏
(4333)投稿日:2012年10月23日 (火) 18時07分
|
|
いつの時代も 男と女 恋し焦がれる 不如帰(ほととぎす) 北へ南へ 夕暮れ時に 心淋しと 泣いて飛ぶ 誰が打つのか 寺の鐘 途切れ途切れに 鳴り響く
添うに添えない 男と女 闇夜しぐれの キリギリス 肩を寄せ合う 相合傘(あいあいがさ)に 濡れて寄り添う 黒い猫 誰も通らぬ 細い道 そっと抱き合う 影法師(かげぼうし)
齢(とし)を重ねた 男と女 これが最後と 熱い夏 幼なじみの 初恋しぐれ 赤い浜茄子(はまなす) 燃えて散る 川の向こうは 遠からず 悔いて逝きます 誰もかも
|
|