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《TOPICS ( 10月27日 更新)》

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【ベ ッ テ ィ ン グ】 No.5204プロ野球・日本シリーズ2016 No.51952016リオ・パラリンピックBETTING!! No. 5181リオオリンピック第一弾 8月14日まで! No. 5182リオオリンピック第二弾 8月14日まで!

【書店日記&今月の雑誌】   No.5189書店日記&今月の雑誌8月号  No. 51777月 No. 51726月 No. 51605月 No. 51504月 No.5130【書店企画・番外編】「新書大賞2016」を斬る!

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第二回ビジネス・企業番組勉強会 報告
No:4898 投稿者:木田世界(25期) MAIL 投稿日:2015/03/02 Mon 06:29:36

第二回ビジネス・企業番組勉強会報告



【基本情報】
<日時> 2月22日(土)13時30分〜19時00分
<場所> 経営学部D棟403号室
<参加> 三戸浩先生
(以下、敬称略)
OB: 古郡功(1期)、杉山浩二(3期)、竹田俊亮(21期、Skype)
院生: 中村貴治(20期)
現役生:木田世界(25期)、笹井純也(26期)、渡邊諒太(26期)


1.視聴番組、論点と当日の流れ
■事前視聴番組
@「ガイアの夜明け」 1/13【世界が絶賛!ニッポン"こだわりの食"】
A「ガイアの夜明け」2/10【"ニッポン製"の逆襲が始まる!】

■勉強会テーマ:小規模企業・業者がナショナル/グローバル市場で活躍するには?
サブの論点@:「1/13『ガイアの夜明け』【世界が絶賛!ニッポン"こだわりの食"】」での、伊藤農園の社長の発言、
「ものづくりの基本は農業にある」について、なぜ一般的には農業が「モノヅクリ」に含まれないのか?
農業、製造業、サービス産業の差異と共通点は何か?
サブの論点A:「日本文化も日本品質も日本人には当たり前すぎて受けない」ということについて、どう思うか?

■当日の流れ
まずは、二つの番組から、テーマに関するどのような知見が得られたかを参加者それぞれが意見を述べました。
その後、先生から番組のキーポイントと、番組にでてきた主体の関係性を表す図を提示して頂き、
それらを参考に番組を視聴して、議論に入りました。


2.先生のお話

(1) 企業番組視聴にあたって
○ 学問とは
現象から「構造」「原理」を導き出すことであり、それらを一言で切り取って表すようになると「概念」となる。
物事をみる視点やフレームワークを導き出し、我がものとして用いて分析していくことが学問であった。

○ 今の大学教育の問題点
そして、「知識偏重」が今の(大学)教育の問題点であるという認識は、適切だろうか?
「知識があっても、難しいのは勉強を日常と結びつけることだ」という意見もあるが、
@必要性を感じるか、またはA意図(やりたい)があれば、
いくらでも人は学んだことを現実に結び付けようとするし、物の金勘定でもなんでもやるだろう。

問題は、「知識偏重」ではなく、「試験勉強偏重」なことである。
今の教育は、資格をとる(単位を取る、入試に合格する)という必要性・意図の下でしか行われなくなっている。
それは、大学教育に限ったことではない。
学んだことによって現象を捉えて分析し、考えようとする習慣が決定的に欠けている。

○ 企業番組(ガイア・カンブリア)の見方
経営学的に言えば求められているのは「環境適応」、つまり主体が環境を認識して適応していくプロセスである。
環境とは勉強する対象ものであり、(基本的には)著しく変化していくものである。
企業番組を「主体がどのように環境適応するか」という視点でみたとき、
一つの番組では、環境情報としてしか見られないが、二つ一度に比べて共通点、差異を抽象化して取り出せば、
ものの「見方」として、自分(主体)に取り入れることができる。
更に、他の人と見ることによって「考え方」にも自覚的になり、他の考え方を取り入れることができるだろう。

※二回以上見るときは、見方を変えなければ見られない。(?なんでしょうか。中村)


(2) 企業番組を視聴して ―生産者と市場の関係

○ 中小企業間の「パートナーシップ」関係
これまで「ニッチ」という言葉で注目されてきたのは、小規模な生産者が小規模な市場に打って出る場合であり、
小規模な生産者が大規模な市場を相手にする場合は、大企業(メーカー)の下請けになり、卸売(商社)の介在が当然だった。
しかし、今回取り上げられたのは大企業ではなく中小企業間の協働によって、
技術や品質を既に持っている企業に対して「市場化」・「製品化」の支援を行なう「パートナーシップ」関係である。

小規模生産者
↓     ←下請け、卸問屋 ⇒「シタテル」、「イキジ」等へ(メーカー、商社を通さない)
(大規模)市場

○ 製造過程における変化 ―シタテル・イキジの意味
シタテル・イキジの登場は、小売業が差別化できるようになったことを示している。
従来は、大規模生産・消費のプロセスの中で、小売は工場が作ったものを仕入れるしかなく、
差別化する余地がなかった。しかし、これまでの卸に代わってシタテル・イキジなどが登場し、
小売(現場)のニーズを生産(工場)に結びつける主体が登場したことによって、
小規模店舗も自らで大きく差別化できるようになっている。
これによって、中小企業が「低コスト、低価格、低収益」パラダイムから解放されつつある。

○ 市場の変化
しかし、何故、シタテル・イキジなどが登場し、成り立つことができたのか。
それを理解するためには、小売業界、消費者(市場)の変化も見なくてはならないだろう。

@シタテルなどの業者が出てきた一つの理由は、「市場の見る目」が上がったことである。
 シタテル・イキジは良い商品を良い商品であると見るだけのレベルの買い手に売っている。
 パティシエ、セレクトショップなどは、違いの分かる人々であり、素材の変化も見抜く特殊な人々である。
 多様化、多元社会化が進んだことで、大量消費社会における素材(質)の違いを理解しない記号的消費とは一線を画してきている。

Aまた、それと同様に小売業界自体も変化している。
 町の洋服店 → デパートや百貨店 → ブティックやセレクトショップ
 大量生産・大量消費社会においてデパートは「なんでもある」ということを売りにしていた。
 セレクトショップは「見る目がある」ことを売りにしている。

Bそして更に、小規模企業が(どこで生産したかではなく)売れるようになったことは、
 消費者のマインド、企業・生産者への「信頼感」の在り方が変わったことを示している。
 (例/スーパーに並ぶ「〇〇さんが作った野菜」など)
 昔:農協、親会社 …規模が名前となり、信頼につながる
 今:シタテル


(3) これからの日本企業の方向性

ここで、これは他の(グローバルマーケットで負けている)日本企業にも生かせるという事がわかる。
日本企業は「技術はあるのに負けている」状態だからである。
町工場にとってシタテルが登場したのと同様に、製品化・商品化(マーケティング)が迫られているといえる。
大きく分けて、方向性は二つあるだろう。
@ これからのために、日本でものを作りものを売って、「ものづくりの精神」(文化)を保持する。
A 今の存続のために、グローバルマーケットに進出する。

しかし、考えなくてはならないのは、将来の格差社会では、
良いものを消費する富裕層とそれを消費できない貧困層に分かれるのではないかということであろう。

補.日本の環境適応
 日本やドイツになくて、アメリカにあるものは、「冗長性」・「発展性」・「遊び」である。
 日本はギリギリで作るため、環境適応できない。たとえば零戦やハヤブサは熟練工の職人技によってつくられていた。
 品質は、職人が戦場に駆り出され女学生が作るようになると品質は極端に低下した。
 新しい銃を積み込むにも、設計段階から無理がかかる。
 また、戦艦大和や武蔵といった「一品もの」は、アメリカには負けなかった。
 それに対してアメリカは大量生産に適した作り方をしており、職人でも女学生でも完成度が変わらなかった。
 今の日本は環境適応に失敗し、戦時中のアメリカに負けはじめた日本と同じ状況に置かれている。
 ここでもう一度、何をどのようになすべきか、考えるときにきているのではないか。


※先生のお話のまとめは笹井君の力を借りました。ありがとう。

⇒木田君が書いたものを笹井君が加筆訂正する。
 それを中村君がチェック・修正し、最後に私がチェック、というシステムになっている。
 笹井君が終わっているなら、中村君頼む。
 終わったら、その旨を記してくれ。
 せっかく、古郡君がメモを載せ、植草君も意見を文章で送って来てくれている。
 それらと比較してみるのも役に立つだろう。
 早くやろうじゃないか。

⇒僕(笹井)の加筆訂正は終わりました!
 (というよりも、僕が書いたものを木田さんに加筆訂正してもらいました。)
 中村さん、よろしくお願いします。(笹井)

⇒笹井君、わかりました。早速取り掛かります。
 下の「作成中」となっている「テーマへの答え」も同時進行でお願いします。(中村)
 
 【追記(3/6, 11:00)】一通り終わりました。ただ、今後の企画運営(この企画だけではなく)のために、
 報告者に意識しておいてほしいことがあるので、次の(@)と(A)を確認しておいてください。

 (@) 何のために、誰のために書くのか@ ―読み手が伝わるように、ストーリーとして再構成する。
  書き留めたことをそのまま書いただけでは、「メモ」です。「報告」にはなりません。
  当日しっかりとノートを取り、できるだけ情報を盛り込もうとしたことは伝わりますが、
  報告とは、常に相手がいるものです。相手に伝われなければ意味がありません。
  ■を使ってそのまま羅列するのではなく、読み手が頭から読んでわかるように、
  「ストーリー」として、再構成してください。
  これは、普段のレジュメづくり、そして討論会論文において意識すべきところと同じです。
  (これを四年生がチェックした段階のものだと考えると…、結構厳しいです(+_+)。
  事情があったのかもしれませんが、読み手には関係がありませんから…。
  もう一度、何が、何故必要なのかを確認してください


 (A) 何のために、誰のために書くのかA ―企画のマネジメントであることを常に意識する。
  また、この報告は、参加者が学んだことを確認し、比較し、課題を書く場であるほかに、
  主に参加できなかったゼミ生のため、特にOBのために書くもののはずです。
  報告づくりに協力してくれたメンバーの感謝の言葉が述べられていますが、
  その他の参加者、そして参加できなかったゼミ生への声掛けが一切ありません。
  また、「次回以降の方針」も、担当以外のゼミ生もどんどん募りたいのだと思いますが、
  担当になっている現役生だけが書くと受け取られかねない書き方になっています。
  (そういう意味で、これもメモです)
  特に現役生はメンバーに対してほとんど客観的誘因を与えられる立場にないのですから、
  どのようにして訴えることで貢献を引き出していけるか、主観的誘因の方にこだわらねばならないでしょう。
  報告もマネジメントの一環であるという意識を強くもち、
  常に共通目的を設定し、メンバーからの貢献を引き出すように伝達を行うことを意識してください。

  〇(木田世界 25期 3/08 17:59)

  中村さん、修正とコメントありがとうございます。

  (@)に関して、
  報告は、当日参加できなかった人のために、当日どのような話がされたのかを共有すること、
  当日参加者が学んだことを振り返る学んだことを深めるのを手助けすること、
  今後の企画運営の参考とするために記録を残しておくことなどの意味があると思います。
  いずれにせよストーリーとして構成しなければ、当日参加していない人が読んで理解することも
  当日参加した人がそれをもとに理解を深めることができないです。
  今回の報告はストーリーという観点が抜けてしまっており、要反省の出来になってしまいました。
  次回の報告は項目の分け方やタイトル付け等を工夫し「どうだ!」と誇れる報告にしていきたいです。

  (A)について、
  ベッティングの場立ての際に、ベッティングを開催することは
  「どのように書き込みを集めるのか」というマネジメントの勉強である、
  ということは伺っておりましたが、報告にもそれを応用しマネジメントの意識を
  持つことが出来なかったです。
  掲示板に書き込むことのコンセプトの理解が浅かったと思います。
  遅くなってしまいましたが、その観点で(4)の書き方を修正致しました。

(3) テーマの答え(まとめ)と、論点@Aの考察

■勉強会テーマ:小規模企業・業者がナショナル/グローバル市場で活躍するには?

日本の小規模企業には、高い技術を持つものも多いが、マーケティングが弱みであった。
シタテル・イキジなどの新しい流通・マーケティングの仕組みによって、
今まで差別化・ブランディングできなかった小さなセレク・ショップトや街の工場が差別化・ブランディングできるようになり、
単純なコスト競争に巻き込まれるのを避けることができるようになった。
しかしながら、それは市場、社会の変化によって大規模生産・消費ではない企業活動の方向性が芽生え始めたことで、
可能となったことである。
環境をそのように理解せずに、適応しようとするだけではグローバル・ローカルに「活躍」することは難しいだろう。

他の分野でも、シタテル・イキジのような新しい流通の仕組みが出てくるのではないか。(←ちょっとわかりません?木田君、補足願います(中村))

⇒補足訂正です
ミュージックセキュリティーズやシタテル、日本M&Aセンターなど、
中小企業をサポートする新たな仕組み・組織体が出てきている。
このような仕組みが広がっていけば日本の中小企業の未来は明るいのではないか。

(「新しい流通の仕組み」というものでは無かったです。
不正確かつ不十分な表現になってしまっており、申し訳ありません。(木田))

サブの論点@:「ものづくりの基本は農業にある」について、なぜ一般的には農業が「モノヅクリ」に含まれないのか?
農業、製造業、サービス産業の差異と共通点は何か?


なぜこの二者の間に線が引かれるのか、ということが重要であろう。

「もの作り」とは、何らかの技術をもって、意図したものを生み出すことを指すだろう。
作り手の意図性と、製品の均一性があり、それ故に計画可能性が高く安定的な生産が可能であって、
より近代的な産業とみなされてきた。(意図性・均一性によって、部品の互換性が達成され、大量生産を可能にした)
農業・漁業では、自然の制約があるように、必ずしも意図したように農産物ができるとは限らず、
均一なものを作り出すことも難しかった。
その点で、前近代的な産業として、「もの作り」からは意識的・無意識的に除外されてきたのではないか。

【参考】モノ(もの)とは?
@「ヒト」と「モノ」の違い
ヒト・・・同じになりえない、個別性が有る 
モノ・・・同じ「モノ」を作り出しうる。
A「モノ」と「ヒト」の違い
モノ・・・形がある。触れられる。保存できる。 
コト・・・形が無い、触れられない。保存できない。


サブの論点A:「日本文化も日本品質も日本人には当たり前すぎて受けない」ということについて、どう思うか?

そもそも「文化」とは何か。地域、特産品など、物的・空間的に認識されがちだが、非物的・時間的に形成されるものという観点が重要ではないか。
定義をするなら、「ある集団において世代(およそ三世代)を越えて型として共有される様式や慣習」とでも定義ができる。
では日本文化とは何か。番組に登場した「富士山」や「ふんどし」こそが日本文化だろうか。
それらのものよりもむしろ、風琴マチの「作り方」、ミラノリブを織ることのできる「職人技」、
柿渋染めなどの「技法」こそが、日本文化と呼ぶべきではないか。
「日本とは何か」を問い、作り方ややり方というプロセスの方が文化として本質的だと考えられる。
(「富士山」や「ふんどし」を「日本文化」として売り出しても日本人には受けないのではないか。)



3.課題欄

課題:先生のお話を参考に、もう一度DVDを見て感想を書く

○中村貴治(20期,2015.03.08、20:10)
一度、何故成功したのかをある程度理解すると、別のところが気になるようになりました。
国内における繊維産業の事業所は1985年には7万弱ありましたが、
2012年には2万弱にまで減っています。番組の冒頭にも倒産する企業の様子が映し出されます。
経済学的には産業構造の転換というべきでしょうが、それだけでは片づけられないものがあります。
もちろん個別の事情があるのはわかりますが、一方で共通する事情もあるのでしょう。
(そう考えなくては、学問ではありませんから…)
彼らは何に気付き、何に気付かなかったのか、そして、気付いたところでそれを理解し実行するか否かの線引きは何か。
「企業家意識」としか言い表されないものなのか。
それとも、ある工場にはシタテルが現れたように、完全に「運」と「縁」しかないのか。
そこまで来ると、ある主体の意思決定を軸とする経営学(管理学)は脱しなければなりません。
先生がおっしゃる、知る、わかる、気付くとはどういうことか…?サバイバビリティにおける重要性を感じました。


4.次回以降の方針

ひとつひとつの番組を見るというよりも、テーマから番組を見ていく。
「ものづくり」「日本」の二つをテーマにする。

WEB勉強会でも、テーマをヒントにして回答を書いていきましょう。
今後、現役生が毎週ローテーションを組んで感想を書いていきますので、
そちらも参考にして頂きながら、どんどん書き込んでいきましょう!
勉強会企画の存続のためにも是非よろしくお願い致します。

<web企業番組勉強会担当のローテーション>
2月24、26日:佐藤
3月 3、 5日:笹井
3月10、12日:高橋
  17、19日:渡邊
  24、26日:木田
以降、この順番で回していく予定です。



【2nd】

Pass



Number
Pass
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