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《TOPICS ( 10月27日 更新)》

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【ベ ッ テ ィ ン グ】 No.5204プロ野球・日本シリーズ2016 No.51952016リオ・パラリンピックBETTING!! No. 5181リオオリンピック第一弾 8月14日まで! No. 5182リオオリンピック第二弾 8月14日まで!

【書店日記&今月の雑誌】   No.5189書店日記&今月の雑誌8月号  No. 51777月 No. 51726月 No. 51605月 No. 51504月 No.5130【書店企画・番外編】「新書大賞2016」を斬る!

【K-1 グランプリ】 No.51756・7月のキリ番報告 No.51613〜5月のキリ番報告 No.5134 祝 カウンター700000突破!  【No.48732014年K-1GP 【No.3920K-1グランプリ開催中! ⇒ 【No.4093報告要項

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第一期ビジネス・企業番組勉強会 報告
No:4862 投稿者:木田世界(25期) MAIL 投稿日:2014/11/29 Sat 21:40:00

「第一期ビジネス・企業番組勉強会」報告


I.基本情報>
【日時】11月29日(土)13時00分〜17時00分
【場所】経営学部D棟403号室
【参加】三戸浩先生
(以下、敬称略)
OB: 植草茂樹(8期、電話)望月優佑(16期)、竹田俊亮(21期、Skype)
院生: 中村貴治(20期)、
現役生:木田世界(25期)、三厨昌平(25期)、渡邊諒太(26期)

今日はまず、カンブリア宮殿10月30日放送【ヤミ米屋と呼ばれた男が仕掛ける農業維新!もうひとつの農協】について、
掲示板に書かれた感想・コメントの意味について確認していき、
その後、先生にお話しして頂きました。

また、途中に8期の植草さんが電話で参加され、大潟村や米業界の現状についてお話しして頂きました!

「魚を知り尽くした男の”儲かる” 漁業!」を視聴することが予定されていましたが、
まずはあきたこまち生産者協会のDVDの分析を深めていかなければ、他のDVDとつなげて議論することはできないため、
「”儲かる”漁業」については、各自視聴するか、次回以降に見ることとなりました。

掲示板に書き込まれた意見については、(A)涌井氏のやっていること・番組内容そのものに関して (B)番組の内容の背景にあるものに関しての2グループに分け、(A)から議論を始めました。

T.番組の感想の確認



U.先生のお話



○竹田 21期(2014/12/1 21:12)
先日の勉強会、とても面白く学べました。また参加したいです。
ひとまず、印象に残った話をまとめました。

『日本食 変容論』
「大潟村あきたこまち生産者協会」は、減反政策以後、どのような環境の変化に適応しようと試みてきたのか。
そもそも、戦後の農政による減反とは、どのような背景でとられた政策なのか。
一般的な回答は、自作農の増加、及び生産技術の向上により、米の生産量が需要に対し大幅に増加したこと。
また、日本人の米の消費が食生活の変化によって漸減したことがあげられる。

この、日本人の食生活の変化(嗜好の変化)とは、具体的にどういうことを指すのか。
院生の中村さんは「和食から洋食へ」と答えるが、三戸先生に「本当に日本食を食ってるのか」と
一蹴されてしまった。他にも「コメ食からパン食(小麦)へ」などと意見が出るも、
食生活の変化の本質を捉えておらず、理解が深まらない。これをうけ、三戸先生による「日本食変容論」講義が開かれた。

1.日本食の米の位置 〜なぜ漬物を食べるのか
元来、日本人は、炭水化物を主としたい人種であり、その食材が米だった。
日本人の食卓の基本は、白飯と漬物、そして汁物である。腐らない米に、
地元でとれた野菜を漬物という保存食に変え、味噌という発酵物と併せて食す。
「ズバリ、なぜ漬物を食べるのか。それは白飯を食べるためである。」
(その土地、その時期しかとれない食材を使ったものの現代版がB級グルメだ)
ただ、その米食も、もはや、1升の米という分類はほとんど無くなり、いまや1合、
1膳と食べる分だけのサイズを商売にするところまできた。これは、和食が減り、洋食が増えたという理由によるものだけか。
(そもそも、和食か洋食かというのは、基本的に調理の仕方の違いであり、嗜好の分類としては一つの見方に過ぎない。)

2.主食でなくなった米
(1)素材中心からメニュー中心へ
 かつて、冷蔵保管能力もなく、流通の発達していない時代は、
新鮮で食せる素材は地元のものに限られており、手元にある食材を工夫するしかなかったが、
今は料理教室の盛んなこと。レシピに合わせて食材を調達し、食事をつくるのである。
サラダにトマトを入れるのは、緑だけでなく赤い色を入れたいからではないか。

(2)おかず(副食)がメインに
 なぜ、レストランで「パンか米?」と聞かれるのか。洋食のメインは、
肉や魚(タンパク質・脂肪)であり、炭水化物である小麦・米は副食である。
「今日のおかずは〜」というが、いまやおかずはメインである。
いま、白ご飯をおかわりする人が日本に何人いるだろうか。

3.食文化と価値観
 これまで、食はエネルギーの源、栄養源、健康という面で語られることしか無かったが、
いまはカラダの見た目(割れた腹筋、ダイエットなど)が重要なテーマである。
日本人が欧米の食文化を取り入れたのは、単に文化の一つとして取り入れたというだけではなく、
身体的に、体格の大きい白人の方が優れているという優勢思想が根底にあるのではないか。
 このような背景も踏まえると、米が主食から副食となり、おかずがメインとなり、
日本人の米の消費が全体として低下したことも説明がつくのではないか。

◯ 木田世界 (25期 12/12 15:50)

書き込みが非常に遅くなってしまいすみません。竹田さん、書き込みありがとうございます。

1.涌井氏はなぜ秋田県内で米を売らないのか?

 番組では県内で米を売らない理由が「争い・対立を避けるため」とされていたが、
ここでいう争い・対立はどのレベルを意味するのだろうか。
これは、涌井の会社と農協の対立か、それとも大潟村内での対立を意味するのか。
(もし秋田県内でお米を売れば、大潟村の農民の間で、「あいつらが儲かっているせいで俺たちの売り上げが減る」、
というような争いが起きるかもしれない。)
 涌井氏が自分の会社と農協の対立だけでなく、大潟村内での対立まで見ているとしたら、涌井氏の思慮深さを評価することができる。

2.農協・農政は環境変化という発想が薄い→それでは、環境変化とは具体的に言うと?  
  ・異常気象・・・これは確実に農業生産に影響を与えると予想できる。
将来的にはドームのようなものの中で農作物を作ることになるのではないか。(コストの問題は、二次的なものでしかない。)

・食生活の変化 →竹田さんが書き込まれた「2.主食でなくなった米」を参照下さい。

3. 何の問題であるのかー農家、農業、農作物、食料ー

減反政策で農家に補助金が支払われた。農家のことは考慮されていたが、農業と農作物のことは考慮されていなかった。
米という農作物を輸出したり需要を増やすことを考えていたら、米作農業は現在とはもっと違った状況になっていたかもしれない。

農家の問題、農業の問題、食料の問題の三つに腑分けして考えることが重要である。
上で見たように、個々の農家を救済すること(農家の問題)と農業という産業を盛り上げていくことは別である。
また、食糧問題とは関わらない農業問題もあり得る。
例えば、地域の景観や伝統文化・自然環境を支える営みとしての農業をどうしていくのか、と問うこともできる。

4.「儲かる農業」とは何か。利益の意味は?

儲け、利益は事業を維持し発展させていくため、事業者の生活のために必要なものである。
しかし、それだけでなく、利益は努力に対する評価としての意味もある。

しかし、利益、儲けによって努力の評価をされる「儲かる農業」に将来性はあるのか。
それ以外にも社会的な評価のされ方もあるのではないか。

5.漁業・農業の未来のために

@環境変化に適応するマネジメントの発想
環境に順応するとともに、環境を創造していくこと。
その上で、手持ちのものをどう使うか?

A「魅力的に思わせられる」という発想を持つ。
若手が入り、新たな考え方が入ってくるとともに、もともと農漁業をやっていた人がモチベートされることが重要。

□■□感想・コメント□■□

〇木田 世界(25期 11/29 23:02)
今回、「借り物の言葉に頼ってしまっていて、具体的内容の無い意見になってしまっている、
そのため、質問や反論に答えられない」とご指摘されてしまいました。
もっと直感的に感じたことを生かして意見を発展させたいと思います。

番組を最初に見たとき、減反政策によって米を刈られたり、生産量を抑えられた農家はどのようような気持ちになるのだろうか、と感じました。
減反政策というのは、米という日本人にとって欠かすことのできない基本的な食料を作っているはずの農家に、
自分の作っているものは社会に必要とされていないと思わせてしまう、農家の誇りや存在意義を損なわせてしまうものではないでしょうか。

「儲かる農業」とは何を意味するのか?ということを、上で挙げたような直感的に感じたことや、
DVDから抜きだした具体的情報と結びつけてもっと考えたいです。

また、追記します。

○中村貴治(20期, 11/30, 22:45)
このところのゼミでは文明論、資本主義など時間的にも空間的にも広い観点から議論をしていますが、
今回のように、日本農業、農政・農協、農家、または漁業等も含めた食糧問題といった、
様々なレベルで複合的に問題を考えなくてはならなくなっていることが、
そのように広い観点から議論をしなくてはならなくなってきている具体的な表れのように思いました。

その際、組織のマネジメントのレベルから考えるなら事業規定が重要となり、
なぜ事業を行うのか、その社会的価値を問うことがまずもって重要となるでしょう。
より全体の観点から問うならば、国家や農協など、パワーと正当性をもった組織が
ビジョンを示し、全体を調整していかなくてはならないことだと思います。

社会的企業が登場する文脈もわかりますが、問題の複雑さ、根深さを感じる度に、
個別組織のマネジメントでの対応でどれほどの有効性があるかは、厳しいところだなと思います。
(そのような取り組みに期待し、応援したい気持ちは変わりませんが)
民主主義である以上、選挙で一票を投じることが我々に求められていることだと思うので、
もう少し頭を悩ませていきたいと思います。



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