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第4回M’s企業番組の読解講座 報告 「第四回M’s企業番組の読解講座」
No:4758
投稿者:安藤陽介(25期)
投稿日:2014/07/27 Sun 21:03:20
今回のテーマは「食・農を流通から見る」でした。
@食糧という最重要なものをどう保護・育成していくか?
A衰退産業・競争力がないとされているが?
B行政に任せずに、企業の力で
C生産者だけの視点から、流通業の視点からも(顧客の創造)
という視点で
オイシックス
ファームドゥ
の2つの企業を比較しました。
I.基本情報>
【日時】7月26日(木)13時00分〜18時00分
【場所】経営学部C棟501号室
【参加】三戸浩先生
(以下、敬称略)
OB: 古郡功(1期)、杉山浩二(3期)、日々野正英(15期)、大野裕喜(18期)、今村達朗(20期)
院生: 中村貴治(20期)、
現役生:木田世界(25期)、安藤陽介(25期)、佐藤樹(26期)、渡邊諒太(26期)、
II.二社の比較
渡邉くん、お願いします。
III.先生のお話
1.唯脳化する現代社会」
養老孟司の提唱した、「唯脳論」。
現代社会はこの唯脳論によって支配されているのではないだろうか。
人間とは
@大脳A身体、の2つで構成されている。
@大脳とは=都市 であり、身体とは=自然である。
「大脳=都市」とは都市が大脳によって考えだされた人工物であるということだ。
それに対して「身体」は自然、ありのままである。
現代の社会は、大脳によって、人間の思うようにならない自然を支配し、すべてをコントロールしようとしている社会なのではないか。
例えば、
体外受精が容易になった現代では、妊娠を避け、お金を払って自らの身体の外で子供をつくろうとする人もいるかもしれない。
また、身体がそうでなくても、自分が「男」「女」だと思ったら、戸籍上も性別を変更できるのは完全に「唯脳的」な考えだ。
まさしく近代化とは、脳によって身体をどうにかしようとしてきた社会なのではないだろうか。
2.人が成功するかどうかを引き出す3つの軸
後日安藤より加筆します。
III.感想
○安藤陽介(25期)
日曜日の間にOBの皆さまに、書き込む時間を提供せねばと思い、
取り急ぎ書き込みの場を作成しました。
日曜日の夜になってしまったこと、お詫びいたします。
今回の勉強会は私にとって初めての勉強会で、
OBの皆さまと、2社を通して、社会を見ることができ、とても勉強になりました。
次回の勉強会もとても楽しみです。
感想は後ほどまとめますので、取り急ぎ失礼いたします。
○日々野@15期(0:05 2014/07/28)
先生、安藤君、みなさま、ありがとうございました。今回は予定がうまくあったので、現地参加できました。
大学に入るのが10年ぶりぐらいでしたが、やはり現地が面白い!
※感想など(印象に残った、学べたこと)
・ファームドゥ=「市場のシステム化」先生はこう指摘されまして、私はまだ十分に掴めていないのですが、
「生産者に誇りをもたらす」がポイントではないかとぼんやり感じています。引き続き考えてみます。
(奥さんが農協(金融部門の窓口ですが)に勤めてまして。一緒に観ようと思います。)
・「人間観なき科学技術の自己増殖」(再生医療、生殖医療、遺伝子技術等々)
憲法をはじめとする法制度も、社会システムのひとつであって、その前提には、社会観・人間観があるはずであるにもかかわらず、
法専門職らの議論には、この社会観・人間観の議論が足りていないのだと気づけました。
・「地域の自立」
水野和夫「資本主義の終焉と歴史の危機」を読んだこともあって、この先を考えるテーマとして、地域の自立の可能性を考えていかねばと、改めて思いました。
<余談>
6時過ぎに勉強会が終わりそこで失礼させて頂いて、新幹線で9時には名古屋まで着いたのですが、
そこで>「近鉄名古屋線の踏切内に「爆弾」と書かれた不審物」に巻き込まれまして(^^;)そこから更に7時間以上かかりました。。
この国の社会は信頼・安心を基礎として成り立っているところ、しかし、格差が進行→民主主義が後退→信頼・安心が失われていくと、
社会の機能は急速に低下していくのだろうなあと、退屈な待ち時間に考えました。。
○中村貴治(20期,2014.07.28, 18:40)
後日加筆しますが、重要と思った点を挙げます。
・ファームドゥが行っているのは、「市場のシステム化」である。
→ファームドゥの方がオイシックスよりも、特色があり注目すべき企業。
・20世紀大企業モデルでも、情報システムが整ってこそ、物流システムの変化が起きた。
情報化社会とは、情報技術の発達によって企業とヒト・モノ・カネの関わりが変化することを指す。
・成長とは何か?――"マーケットにおける「成長」=数量的拡大"から脱却せよ。
>日々野さん、当日は遠くから有難うございました。
実は日々野さんと直接お会いするのは、去年の25周年記念合宿以来ではないかと思うのですが、
普段掲示板、読解講座などインターネットを通してお話している分、
えらいもので「久しぶりにお会いした」という感覚がほとんどしませんでした。
ネットの恩恵というべきか、大脳でのコミュニケーションに支配されてしまっているというべきか…。
今回の先生のお話と併せて、もっと直接面を突き合わせてのコミュニケーションを大切にしないといけないなぁ、
と感じました。日々野さん、次回お会いできる機会も楽しみにしております。
(帰りは大変な目に合われたようですが、お身体はどうぞ大切に…)
○木田 世界 (25期 8/06 13:20)
先生のお話の中で、ファーム・ドゥは個人+市場+地域性という19世紀の社会の構造
(cf.20世紀:大企業+広域市場)を持っているというところが印象に残りました。
ファーム・ドゥのような「システム化された市場」は、
他の一次産業でも出現してくるのではないかと思います。
ファーム・ドゥも将来、拡大して全国に広がるのだろうかと思ったのですが、
やはり地域を限定してファーム・ドゥのブランドを上げたほうが、
客からの安心感につながるのでしょうか。
そうすると、神奈川の野菜を扱うもの、埼玉の野菜を扱うもの…というように
地域地域でファーム・ドゥのような組織が出てくるのかもしれません。
今後の展開に注目したいです。
削除キー【dvd26】