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第二回「M’s企業番組の読解講座」 東海バネ工業編
No:4721 投稿者:木田世界 (25期) 投稿日:2014/04/20 Sun 19:23:29

「第二回M’s企業番組の読解講座」



■次回・次々回の開催日
次回は  5月25日(日)13:00−16:00、
次々回は 6月19日(木)19:00−22:00 となりました。
皆様、いまからのご予定の調整よろしくお願いします。


4月17日(木)、第二回「M’s企業番組の読解講座」が開催されました!
今回は一期の古郡さんも参加され、現役生がなかなか割り込めないほど活発な議論が展開されました。
勉強会終了後は、古郡さんの周りに現役生がずらり…みんなでノートを見させてもらいました。古郡さん、ありがとうございます。

前回はエフピコを見ましたが、製造業つながりいうことで、
今回は、「カンブリア宮殿」の東海バネ工業についての回を見ました。

エフピコは徹底的に顧客目線でしたが、今回の東海バネ工業は、「客の言いなりになるな!」をモットーにしている点で対照的だ
(ただし、東海バネ工業も客の満足できる、高品質のものを作っている)、という分析も議論の中で出ています。

くわしくは、以下の報告を。


<基本情報>
【日時】4月17日(木)19時10分〜22時10分
【場所】経営学部C棟506号室
【参加】三戸浩先生
(以下、敬称略)
OB: 古郡功(1期)、杉山浩二(3期)、中島大輔(8期)[☆Skype]、日々野正英(15期)[☆Skype]
院生: 中村貴治(20期)、阪本夏美(院生)
現役生:新山公太(24期)、木田世界(25期)、馬辰卿(25期) 
    佐藤樹(26期)、高橋篤史(26期)、渡邊諒太(26期) 

■視聴番組

東海バネ工業「カンブリア宮殿(2011年6月23日放送)
さらば安売り!効率至上主義を捨て、時代の最先端を行く〜スカイツリーから極小部品までを手がける職人集団〜』」


■先生のお話

この会社について、4つ着眼すべき点があるのではないか。

(1)暗黙知を持つ職人と、システム・技術の組み合わせ
番組では、一人ひとりの職人の持つ技の高度さに焦点が当てられていたが、そのような見方ではこの会社の凄さの本質を捉え切れていない。

渡辺社長は、大型のバネを安全に安定して作ることの出来る新装置の開発、Webでの受注、複雑な数式を用いた設計図などの技術とシステムを活用し、
高い技術を持つ職人をバックアップし、納期どおりに精密なバネを作ることの出来る体制を作り上げた。
このような職人の技とシステム・技術の組み合わせによって少量多品種生産を実現した点がこの会社の特徴と言える。

(2)人事管理と育成

@なぜ東海バネの社員が生き生きと満足して働き、他の会社に移らないかは
ハーズバーグの二要因理論を用いて説明できる。

(a)仕事への不満足を生まないようにする条件として衛生要因がある。
具体的には、職場環境、給与、評価などがあり、東海バネでは社内技術検定で合格すると給与が上がる等の工夫がなされていた。

(b)仕事への満足を生む条件として動機付け要因がある。
具体的には、仕事自体の面白さや、仕事により社会に貢献していると感じられるかどうかなどがある。
東海バネの社員は、自社製品がスカイツリーや明石海峡大橋に使われていることに誇りを持ち、社会的価値貢献をしているという実感を持っている。

Aまた、職人をどのように育てるかについては、

(a)かっこいい、あこがれの名人の姿を見、その人のようになりたいと思わせる。
(b)自らが納得し、誇れる製品を作ることの出来る環境を与える。
の二点こそが重要である。

(3)商品の意味、商品規定を考える。
渡辺社長はバネとは調整機能(○○tの力で押されたとき、ピッタリ何mm縮む)であるという商品規定を冒頭に述べた。
扱う商品についての哲学が重要であるからこそ、社長は冒頭にこれを述べたのだろう。

トヨタのような日本の車メーカーには、商品規定がないのではないか?

自社がPCのメーカーであれば、PCとは何であるか、(たとえばスマホではできなくて)PCにしか出来ないことは何か、
客はPCに何を求めるのか、を考えることが重要である。

(4)外から来た経営者による変革
渡辺社長は、先代の遠縁であり、工場の生え抜きではなく、経営学を学ぶ学生であった。
生え抜きではないからこそ、この会社が目指すべきところはどこか、自分の役割は何かを根本から問い直すことができたのではないか。

■視聴後の議論のまとめ

<議論テーマ1>
なぜ他の大企業は東海バネ工業がやっていること(高品質なバネの少量多品種生産)をしないのか?

⇒大量生産を行う会社を大企業と呼ぶ。したがってこの議論テーマは不適切である。
 なぜ、他の中小企業が東海バネのようにならないのか?を考える方がよい。
これは、読解講座共通テーマとして今後考えていくべき。

<議論テーマ2>
どのように高い技術を持つバネ職人を育成し、離職・他社への流出を防ぐのか?

育成に関しては、この番組を見る限り東海バネはマニュアルを中心にして育成しているようには見えないが、
どのようにマニュアルを否定しつつ職人を育て上げているのか?なかなか成長しない人もいるのではないか?という疑問が出された。

その答えとして、
@若手にベテランの職人の技を見させること、
A社員の満足度とやる気を上げて社員の学びを促進することが挙げられた。
やる気をあげる方法として、
・仕事の重要さを教えること(製品がどこで使われているか、その仕事はどうしてその製品作ることに欠かせないのか教えること)
・技術検定に基く給与体系
などがあげられた。

また、どのように離職・人材流出を防ぐのかという点に関しても、社員の満足度を高めるという意見が出された。
その具体的方法として、
@社員の能力の向上にあわせ与える仕事を広げ責任を増やしていくこと
A自分が納得できるものを作ることができる環境を与え、「作品」としての製品を作らせること。
B離職希望者と話し合い、離職する人に戻ってくる機会を与えること(解雇せずに休職扱いにするなど)
という答えが出された。

また、上の二つの疑問に加えて、
・効率化しない、値下げしないという東海バネ工業は、市場よりも従業員と顧客をみているのではないか。
・エフピコも東海バネも商品競争力があり、市場のみを見ていない点で共通しているが、
 東海バネの方が技術やシステムを必要としているのではないか。
・少量多品種、従業員重視の経営は、その方が利益が上がるからという理由よりも、
おそらく渡辺社長が人は誇りを持って働くべきだという規範をもっているからこそ生み出されたものではないか?
といった疑問も出された。


■課題

(1)番組冒頭のコピーは「効率化しない、値引きしない」であったが、より良いコピー(この会社の本質を表すコピー)を考える。

(2)自社の強み・弱み、自社の将来像を明確にすることと、事業規定・顧客規定はどのような関係にあるのか考える。

■感想・刮目


○木田世界 (25期 4/20 19:53)

報告が非常に遅くなってしまい申し訳ありません。

第二回DVD勉強会に参加することができ、非常に嬉しく思います。
先生、杉山さん、中村さん、ありがとうございます。
今回は途中から古郡さんもいらっしゃり、ノートを見せて頂きとても参考になりました。

(先生のお話は二項対立の図式になっていることが多い、その対立軸を意識しながらノートを取るときれいにまとまることが多い、
一枚にまとめると関係性が明らかになり説明を再現できる、ということを学べました。
早速、今回のお話を一枚にまとめています!)

今回は、職人の技とシステム・技術を結びつけるということを学べました。
以前、先生が太平洋戦争までの日本のものづくりは職人が中心であり、システムや大量生産体制を導入することができていなかったが、
戦後は両者を統合することに成功し、世界最高のものづくりを行うことが出来たのだと仰っていたことを思い出しました。
多様な車を効率よく組み立てるトヨタの生産システムは、両者の統合の一つの形だと言えそうです。

東海バネ工業とトヨタのどちらも職人の技とシステム・技術を統合することに成功したとして、
両者の違いは商品哲学の有無であると言えるかも知れません。

バネとは調整機能であるという商品哲学が、渡辺社長の経営に具体的にはどのような影響を与えたのか、考えてみたいです。

また、OBの方が仕事に結びつけて議論されていたのに対して、
学生としてはどのように議論すればいいのだろうかと思案しています。
就活生ならば、自分がこの会社に入りたいか、他の会社のほうがいいかという観点で見ることもできます。
また、(BtoCまたhBtoBtoCのときに限定されますが)消費者としてはその会社の商品はどうであろうか
という視点を持つことも重要でしょう。
実際に働いた経験があるわけではないので、この観点から見たほうが見やすいかもしれません。

〇佐藤樹(26期,4/23,22:30)
大企業でしか作れないもの、とはなんだろうかと考えると、
その一つの答えが商品とその製造のためのシステムでしょう。
iPod、iTueseの連携による音楽の配信や自動車部品のすり合わせ等です。
しかし他には思いつかなかったです。
では逆に、中小企業でしかできないものは、と考えたら、
今回の東海バネのように高い技術を活かした商品作りと答えます。
しかし、この高い技術力、職人技と呼ばれるものを
機械で再現できるようになったら、中小企業はどう戦略をとればいいのでしょうか。
それが引っかかっています。

○中村貴治(20期生,5/18, 02:00)
【ES(従業員満足)とCS(顧客満足)の循環】
「顧客重視の経営」など顧客満足(CS)ばかりが強調されがちだが、
実際には、顧客満足と従業員満足(ES)は循環があるはずである。
従業員のモチベーションが上がることで、製品・サービスの質が上がり、
顧客満足につながり、売り上げが伸びる・顧客からの良いレスポンスがあり、
また従業員のモチベーションが上がる…。
問題は、どこが循環の起点となるのかであるが、
東海バネでは従業員満足(ES)にそれを置いているように思える。

いい会社とは、この循環が極めて上手く回っている企業ともいえるかもしれない。
しかし、いくら顧客満足を高めても、単純に従業員満足を高めることにつながり、
良い循環が生まれることは、現実には想像しがたいのではないだろうか。
前回のエフピコでは、主に顧客満足を高める側面を中心に紹介されていたが、
障害者雇用、トレイのリサイクルなどが、従業員満足を高める要因になっていたのかもしれない。
もう少しこの視点をもってDVDを見ていきたい。



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