| [1103] 《零〜8day〜》 |
- 蘭 - 2005年12月22日 (木) 23時57分
RES
「決めた。」 「却下。」 「・・・」 「・・・」
「何も言ってねーだろうが!!」 「大体わかる。却下。」 「・・・・・聞くだけ聞け。」 「聞くだけな。」
「現世に行く!」 「却下」 「・・・」 「・・・」
「何でだよー!」 「当然だろ。何の用もないのに現世なんて・・・」 「あるぜ!用事なら!」 「何だ?」
その凍真の問いに、嶺舞は一瞬困ったように顔をしかめ、小さく呟いた。
「・・・・・視察。」 「つまりは、暇つぶしの散歩だろ。許してもらえる訳がないだろう」 「・・・凍真の馬鹿野郎!てめぇは、何でそんなにお堅いんだよ!」
まるで子供のように凍真を指差しながら喚く嶺舞。 間違いなく、子供とそれをたしなめる親の構図だろう。
「嶺舞が軽すぎる。」 「・・・行くったら行く。」 「駄目だ」 「行くんだ!」 「お前は、駄々をこねる子供か。駄目だ。」 「行くったら行くんだ!」 「駄目だ」 「・・・よーっし、わかった。」 「・・・?」
何か思いついたような表情をし、嶺舞はおもむろに零番隊隊舎を出て行った。 そんな嶺舞を見て、凍真は悪い予感を抑えきれなかった、というのは言うまでもないだろう。
そして、戻ってきたのは数分後・・・
「見ろ、凍真。」
そう言って嶺舞が凍真の目の前に差し出したのは、1枚の紙切れ。
「・・・『零番隊隊長、宰奏嶺舞。副隊長、櫂山凍真の2名を、現世視察として、現世へおりることを許可する。 なお、滞在期間は1日のみ。よって、義骸は貸し出さぬものとする。 一番隊隊長 山本元柳斎重國』」 「これなら文句ねぇだろ?」 「・・・なんで俺も行くことになってるんだ。」 「当然。隊長守んのは、副隊長の役目だろ?」
当たり前、といった様子の嶺舞に、凍真は小さく溜息をついた。 しかし、その表情には嫌そうな様子はまったくなく。 むしろ、幸福に満ちた表情だった。
「・・・かなわないよ、嶺舞には。」 「よっし、それじゃぁ行くぞー!!」 「了解。(総隊長も、つくづく嶺舞には甘いよな・・・)」
こうして、嶺舞と凍真は現世へと出向くことになったのであった。
<後書き> ・・・行けるのか!?こんな簡単なことで現世にいけるのか!? というか、現世へ行くにはこういった許可が必要なのか? いや、それよりもいいのか奏隊長!!! ・・・すんません、何も知らなくて。 ほんと気にせず読んでください。 なんかもー・・・脈略のない話なので。
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