| [1062] ハガ剣伝説A’S第3時間目 |
- 白瀬 - 2005年11月26日 (土) 14時29分
RES
第3時間目新たな敵
教室にエアとルードヴィッヒとオルフェレウスは入った。 目の前にいるのは教師である手塚だ。 手塚は全員が席に着いたのを確認すると、黒板に二人の名前を書いた。 「今日から仲間に加わることになったエア・ランドニオンと ルードヴィッヒとオルフェレウスだ。仲良くすると同時に、 自分の能力の向上を目指すように。以上だ! では、授業を始める。教科書の356ページを開くように。」 手塚の一言でエアとルードヴィッヒはそれぞれの位置に座った。 エアの隣には赤也と葉がいる。 「よ、また会ったな!俺、立海大2年エースの切原 赤也。」 「オイラは麻倉 葉。」 「よろしくお願いします。」 3人がゆるゆると話をしていると、チョークが二人に当たった。 どうやら手塚がやったらしい。 「お前達、グラウンド20周!」 「「え〜!?」」 葉と赤也の声が重なる。 すると、手塚の目つきが更に鋭くなった。 「100周するか?」 「「い、行ってきます!」」 葉が魔法であるエア・フィールドを使い、グラウンドにワープした。 だが、もう目の前には手塚がいる。 ―――――いや、手塚の人形がある。 それにはカウンターがついていて、決してズルはできない。 「げ、またッスか!?」 「オイラ、最近手塚が怖く見えるんよ。」 葉はそう言ってため息をついた。 そして、自分の許婚であるアンナについて思い出す。 彼の手足が震えだした。 3周もした頃、エアは自分の異変に気が付いた。 ペンダントが光っているのだ。 「ペンダント…。光ってる…!」 「キレーだな。」 「近くに…かけらがあるんだ。僕、探してくるよ!」 「待てって!俺達も手伝うから!!」 赤也の言葉にエアは驚いた。 二人は笑ってエアの手を掴んだ。 それが妙に暖かく思えて、エアは笑った。
*
「ここ…どこ?」 「さぁ?ファ・ディールの敷地内だとは思うんだが…」 その時だった。 3人の目の前にいきなり竜巻が起こり、 それが収まったと思うと、一人の少年が現れた。 その瞳はまるでルビーのように赤かった。 「ここにかけらがあるんだよね?」 「…あんた、誰?」 赤也はそう言ったが、隣のエアは武器を構えていた。 (何時の間に…!?) エアの顔はとても引きつっていて、 ずっと少年を睨みつけていた。 そんなエアを見て、少年は笑みを浮かべた。 「あ、まだ怒ってるの?もう、しつこいなぁ。 だから、悪かったって言ってるじゃないかぁ。」 「お前だけは…許さない! 風を操る巫女たちよ、この手に集いて闇と化せ。 プレーステール!!」 風が集まり、少年を包み込み、攻撃した。 だが、少年が手を振ると、それはすぐに消えた。 前と同じだった。 「また証拠にもなくそんなことするんだね? 覚えてないのかい?あの時のことを…。」 「お前…エアについて知ってるのか?」 「僕はミドル・ヴァン・カルティエ。 反メーカーであり、元メーカーだよ。」 その場の空気が凍りついた。
次回予告 赤「まさか、一回目からこんなんッスか!?」 葉「オイラに言われても知らんぞ!」 赤「そうッスね〜。ははっ」 葉「ははははは」 赤「ははははは」 ミ「次回、ハガ剣伝説A’S第4時間目反メーカー」 エ「そして彼は…悪魔になった」

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