| [1054] ハガ剣伝説A’S第2時間目 |
- 白瀬 - 2005年11月23日 (水) 12時57分
RES
第2時間目破滅への前奏曲
「遅い!罰としてフォトン10発!」 少女が二人に言い放った。 少女の名前はフィズ・ノクターン。 2代目の校長である。 その前の校長は元の世界に帰っていて、 こちらの世界で作られていたフィズはというと、 60人のお守りをしているわけだ。 「で、そこの子が、新しい迷い人なわけ?」 「…たぶん。」 フィズは自信のない赤也にため息をつきながら、 エアのつけているペンダントを見つめた。 そして、にやっと微笑む。 「…プロミスストーンなんて、珍しい。 あなた、もしかしてメーカーね?」 「よくわかりましたね。一般人がわかるのは初めてだ…」 「フィズ、なんだぞれ?」 エドの言葉に「校長と呼びなさい!」と叱り付けると、 ため息をついた。そして、説明をしようとイスに座る。 そんなフィズを全員が見つめた。 「まず、プロミスストーンについて。 最近この世界…もっとかもしれないけど、 このプロミスストーンを使ったアクセサリーがあるの。 それが、プロミスペンダント。 誓いを達成することで、願いを叶えるの。 とはいっても、原石を使ってるわけじゃないけどね。 で、ここにいるのは新しく来た戦士達。 あなた達はこれから2年間、仲良く学園生活を送ってもらいます。 で、死んだら植物人間となるので注意。 以上!」 全員が固まった。 不安そうなカミュを見て、エアは微笑んだ。 「大丈夫ですよ!だいたい、戦闘経験のない人を呼ぶわけ…」 「俺達、現実世界でテニスやってただけだから。」 「え!?」 「そうだって。魔法や武術はこっちで覚えたんだよ。 属性は生まれたときから備わっていて、 それを開けないだけだって、前校長が言ってた。」 赤也はそう言って笑った。 だが、その笑顔はすぐに消えた。 問題の人物が帰ってきたのだ。保健室から。 そう、アルディスだ。 アルディスは自分の武器であるARMを構えると、 ロランに向かって走った。 もちろん、それはすぐに収まった。 マイネリーベの世界にいるナオジが止めたのだ。 「争いごとはやめましょう。 今から我々は、ここで2年間共同生活を送るのですよ?」 「だが、こいつは…」 アルディスの言葉でフィズはため息をついた。 そして、(選択、間違ったかな?)と考える。 もう一つのペアもまた、敵同士だった。 Dグレの世界のアレンとロードだ。 「あのね、一つ言うけど、戦闘して負けたら死ぬんだよ? 今ここで戦闘して、現実世界に無事に帰れると思ってるの? ここにいる…12人、力を合わせて頑張りなさい。 それが例え敵同士であろうが…ね。 私はべつにあんたらが死のうと知らないけれど、 元の世界で待ってる人のこと、忘れないでくれるかしら? ま、今は時は止まってるけれど、全滅したら、その時点で動き出すんだからね。 そこんところをちゃんと考えなさい。 わかったわね!?」 そう言ってフィズは全員を追い出した。 もちろん、認めたくないアルディスは、自分の部屋にさっそく向かったのだが。
〜これから、長い長い2年間が始まります といっても僕ははやくプロミスストーンを完成させ メーカーの集まる世界に帰らなきゃいけないんだけど …でもまぁ ここでの思い出はいいものだと思うので しばらくはここにいたいと思っています〜
次回予告 エ「次は!クラスがわかったので、2組に行きます!」 切「俺と同じじゃん。」 麻「よろしくな、エア。」 オ「次回、ハガ剣伝説A’S第3時間目新たな敵。」 エ「反応してる…。近くにかけらがある!」

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